過去ログ - あんじゅ「にこさんと素敵なディスティニー」にこ「にこにこ!?」
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◆2KF.0JG/i6/M
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2014/11/24(月) 01:56:58.75 ID:VVhk29Qh0
メッセージの内容もありきたりなもの。
《がんばってください》《ライブ最高です》《応えんしてます》《笑顔になります》
名前すら書き込まれていないソレは謙虚な人である証なのか、それとも書き忘れてるだけなのか。
以下略
9
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◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 01:57:44.96 ID:VVhk29Qh0
――十一月初頭 レンタルショップ
その日、特別何かを借りたいと思った訳ではない。
ただ今週はセールをしていて、旧作は一本税込みで五十円という安さなので足を運んだだけ。
以下略
10
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◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 01:58:24.52 ID:VVhk29Qh0
眼鏡越しの目が普段知っている大人っぽいものから、悪戯っ子のような色を見せた。
だけど、にこはそんな事に気づくこともなく、カチコチになりながらあんじゅの傍まで進んだ。
そして、あんじゅが持っていたパッケージの裏を見せる。
以下略
11
:
◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 01:59:02.55 ID:VVhk29Qh0
眼鏡を外し、涙を拭き取る頃にはにこの緊張も恥の所為で薄れた。
正確には開き直ったとも言うが。
「どうしてA−RISEのあんじゅさんがこんなレンタルショップに?」
以下略
12
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◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 01:59:54.39 ID:VVhk29Qh0
「にこです。矢澤にこ」
「あっ、だからにこって鳴き声なのね」
「うぅっ!」
以下略
13
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◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 02:00:49.11 ID:VVhk29Qh0
「にこにはちょっと分からないです」
「そうよね。したことない人間にとっては絶対に分からないことだものね」
「あんじゅさんは恋人とかに興味があるんですか?」
以下略
14
:
◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 02:02:02.62 ID:VVhk29Qh0
「残念ね。あ、時間取らせちゃってごめんね。私はこれを借りて帰るわ。じゃあね」
「応援してます」
「うふふ。ありがとう」
以下略
15
:
◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 02:03:07.82 ID:VVhk29Qh0
チケットはスクールアイドルとしては安い物の、にこのお小遣いでは毎月通えるものではない。
妹達のお世話もあって、アルバイトも難しいことから、生でA−RISEを見ることになれていない。
しかも、一週間前のこととは言え自分の名前を覚えていてくれたことからくる感動。
以下略
16
:
◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 02:03:57.05 ID:VVhk29Qh0
普段は頬が熱くなることなんて経験がないのに、今正にその状態を体感している。
「にこさんの反応は本当に可愛いわね」
「……っ」
以下略
17
:
◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 02:04:58.09 ID:VVhk29Qh0
にこはその答えが出そうになった瞬間、思考を止めた。
「にこさんは何かお薦めとかある?」
「えっ?」
以下略
18
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◆2KF.0JG/i6/M
[saga]
2014/11/24(月) 02:05:55.04 ID:VVhk29Qh0
「それじゃあ、私はこれで行くわね。決めるの手伝ってくれてありがとう」
「いえ、楽しかったです」
「それじゃあ、またね」
以下略
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