過去ログ - 「恋を教えて」
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1: ◆NKLpmDNl12[saga]
2014/12/02(火) 22:11:41.24 ID:ZpbmKY/Z0
百合。女の子同士がイチャコラしています。
地の文が多いので気をつけてください。


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2: ◆NKLpmDNl12[saga]
2014/12/02(火) 22:12:24.79 ID:ZpbmKY/Z0
私のスカート丈は長めで、それは誰にも肌を晒したくないから。でもあの子もスカート丈が長いけど、それはたぶん女の子らしくしたくなかったからなんじゃないかと思う。
出る杭は打たれるから、スポーツ万能で、少し日焼けして、それでも可愛いその子は他の子からあまり良い噂を立てられていなかった。けれどもそれを物ともせず笑っていたから、友達は多かったと思う。

私は陰口を言う側の人間だった。人のことを悪く言っている間だけ、結束が固まるような、そんな気がしたからだ。おそらく彼女も裏で何かしら言われていることは気付いていたと思う。
私は他の子からその子の話を聞くたびに、その子に視線を向けていたことを思い出す。
以下略



3: ◆NKLpmDNl12[saga]
2014/12/02(火) 22:13:21.02 ID:ZpbmKY/Z0
「付き合ってください」
私は忘れ物を取りに来ただけだったのに、どうしてこんな場面に遭遇するんだろう。告白する女の子の声は高くていかにも男の子が好きそうな声だ。

「ごめんなさい、でも、ありがとう」

以下略



4: ◆NKLpmDNl12[saga]
2014/12/02(火) 22:14:03.51 ID:ZpbmKY/Z0
「興味、かあ」
そう言って彼女は伸びをすると、勢いよく机から立ち上がった。
「私、部活抜け出してきてるんだ。そろそろ戻らなきゃ」
「わかっ…」
「興味があるんなら、部活見ていけば?」
以下略



5: ◆NKLpmDNl12[saga]
2014/12/02(火) 22:14:42.43 ID:ZpbmKY/Z0
翌日、また学校で会った私たちは、その子の部活帰りに一緒に帰ることになった。
「私たぶん恋とかそんなんに疎いんだよね」
今更か、と思ったが声には出さなかった。本当は喉のすこし手前までツッコミが出かかっていたが、飲み込んだ。
「恋ってなんだろうな…セックス?」
「あまりにも極端すぎるよねそれ」
以下略



6: ◆NKLpmDNl12[saga]
2014/12/02(火) 22:15:38.84 ID:ZpbmKY/Z0
「お待たせー」
「今日は何するの」
「デート」
女の子2人で遊びに行くだけなのに、デートも何もない。ただこれも恋を教える一環で、私には間近でその子を観察する機会ということだ。
私は恋愛脳に程遠い頭をフル回転させた。甘いものを食べさせた。その子はクリームの乗ったスプーンをこちらに差し出してきた。どうやらコミカルな知識はあるみたいだ。
以下略



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