114: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:32:59.91 ID:rQSpFBW+o
★◎
キリカの爪がマミの体を切り裂くために振り下ろされる。
115: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:34:28.83 ID:rQSpFBW+o
「さて、と。それじゃあ、さくっと砕かせてもらってもいいかしら?」
織莉子の操る全ての水晶球は、既に叩き伏せられ、砕け散っている。
最早逆転の一手は残されていない。ただ一欠けらの水晶の破片が手のひらの中に突き刺さっているのみである。
116: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:35:49.67 ID:rQSpFBW+o
★
「御機嫌よう、お久しぶりね。えぇと、まどかちゃん?」
117: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:37:06.50 ID:rQSpFBW+o
弓鳴りが静寂を塗りたくる。
桃色の閃光がマミを射抜くために噴き出した。
マミは紙一重で体を翻して直撃を避ける。
118: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:39:13.37 ID:rQSpFBW+o
(ほむらちゃんの言っていた意味って、こういうことだったんだね……)
極端な話をしてしまえば今のまどかには目に映る気に入らないもの全てを破壊してしまえる力がある。
それは恐ろしいことだ。
119: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:39:53.73 ID:rQSpFBW+o
120: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:40:42.61 ID:rQSpFBW+o
開けた距離で、二人は同時に地面へと倒れ込む。
まどかのソウルジェムは完全に砕け、その衣装を見滝原の制服のものへと解きほぐす。
マミは、魔法少女の衣装のままでピクリとも動かない。
121: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:41:46.21 ID:rQSpFBW+o
胸を撫で下ろすマミの側頭部へと、薄いキラメキをまとった流星が落ちる。
ギョッとしたマミは、反応できず弾かれたようにもう一度地面へと崩れ落ちた。
ソウルジェムは確かに砕け、マミの衣装も見滝原の制服へと還る。
122: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:43:08.47 ID:rQSpFBW+o
ep.
123: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:43:53.28 ID:rQSpFBW+o
「起きましたね?」
ぼんやりと焦点の定まらないほむらに、美国織莉子は声をかける。
124: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:44:34.87 ID:rQSpFBW+o
それは、あまりにも長い話だった。
彼女の歩んだ過酷な道のりは、だけれど未だにテープを切らない。
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