過去ログ - 佐久間まゆ「まがいもの」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:15:06.60 ID:DL0z8tZuo
 翌朝、十時を十分ほど過ぎた頃に、インターホンが部屋に響いた。
 ドアを開けると冷たい風が部屋に走る。

「あけましておめでとう」

以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:16:11.67 ID:DL0z8tZuo
「寒そうなので」

「賢い選択だ」

 彼は寒がりなのか、風が吹く度首をすくめた。
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:16:38.33 ID:DL0z8tZuo
「佐久間さんは賢いなぁ。僕もマフラーを買っておけばよかった」

「あ……これ、自分で編んだんです」

「本当? そりゃすごい」
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:17:18.97 ID:DL0z8tZuo
 ――――

「工藤さんがうちに来たことを思い出したよ」

 しらたきを鍋から掬いつつ、プロデューサーさんは懐かしそうに言った。
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:17:59.78 ID:DL0z8tZuo
「工藤さんのときは大変だったね」

「半年も経ったんだから、いいかげん忘れてよ……」

「佐久間さん、聞きたい?」
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:18:35.18 ID:DL0z8tZuo
「実家が遠いから、とかなんとか言い訳してたよね」

「と、遠いのは事実だから」

「まあ、そうだけど」
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:19:34.75 ID:DL0z8tZuo
「そういうゴタゴタは全部僕が受け持ってね。
 ちゃんと活動始まったのって、確か九月末くらいからなんだ」

「どうも、ご迷惑をおかけしました」

以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:21:00.18 ID:DL0z8tZuo
 ――――

 私の携帯電話はキッチンタイマー兼、カレンダー兼、時計の仕事を担っている。
 学校が始まると新たに目覚ましの仕事が増えた。

以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:21:42.74 ID:DL0z8tZuo
「アタシ、最初はびっくりしちゃった。まゆちゃんがアイドルだなんて」

「自分でもあんまり実感ないです」

「アタシにとってまゆちゃんは有名人だから」
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:22:47.16 ID:DL0z8tZuo
「じゃあ、これから忍ちゃんって呼びますね」

「えへへ。アタシ、早生まれだからまだ一個下だけど」

「誕生日、いつ?」
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:23:40.13 ID:DL0z8tZuo
 ――――

 二月を目前に迎えると新しい生活リズムに身体が慣れて、やっと余裕ができた。
 学校生活やレッスンは相変わらずだけれど、仕事がポツポツと入り始めた。
 ティーン雑誌でのモデルが初仕事で、続くいくつかの仕事も写真撮影だった。
以下略



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