過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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127: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:09:39.01 ID:78zrijn/0
勇者「魔法使い、魔法使い!!」

魔法使いは声も出なくなり、口元をパクパクさせていた。
私に何かを一生懸命伝えようとしている。

以下略



128: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:10:13.27 ID:78zrijn/0
魔王の娘たちは混乱に乗じてか、いつの間にか姿を消していた。
大臣も混乱に乗じて城から逃げ出そうとしている所を、王子に捕まった。そして尋問により、国王殺害の件と、魔女と共謀していた残りの者の存在を吐いた。
この自供により私の無実は証明され、私は再び勇者としてこの国に迎えられることとなった。


129: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:10:43.03 ID:78zrijn/0
あの混乱からどれくらいくらい経っただろうか。
勇者の名誉を回復させる為、国の権力者達が奔走していた。それだけでないゴタゴタが色々あったようだが、私にはよくわからない。
とにかくその間、私は城に保護という名目で軟禁に近い生活を送っていた。
軟禁生活の間、私の耳に届くのは――

以下略



130: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:11:14.29 ID:78zrijn/0
王子「勇者、月光の湖畔に行かないかい」

王子にそう誘われ、私は着いて行く。
湖畔に行きたかったというより、城での軟禁で息が詰まっていた為、解放されたい気分があった。
それに喪中期間、私は婚約者であるはずの王子とほとんど話していなかった。王子も国を継ぐにあたって忙しく、ろくに休んでいられなかったようだ。
以下略



131: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:11:54.46 ID:78zrijn/0
王子「僕は君にも魔法使いにも、誠実ではなかった」

私は否定をしない。
本当にそうだ――そこが、私が王子を許せなかった部分だ。

以下略



132: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:12:20.98 ID:78zrijn/0
王子「…魔王軍の残党はまだ残っている。その中から第2の魔王が生まれるかもしれない」

勇者「そうですね」

あの日ゴタゴタで魔王娘を逃がしてしまった。
以下略



133: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:12:48.41 ID:78zrijn/0
あのゴタゴタがあった日、いつの間にか姿を消していた暗黒騎士。
あの日依頼、一切姿を見ていなかったが――

暗黒騎士「話は全て聞かせてもらった」

以下略



134: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:13:16.17 ID:78zrijn/0
勇者「ちょっ、暗黒騎士――」

王子「ねぇ勇者」

しかしこの状況にも関わらず、王子は落ち着いていた。
以下略



135: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:13:46.12 ID:78zrijn/0
勇者「…う」

暗黒騎士「おい?」

私はそこに座り込む。
以下略



136: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 15:14:16.68 ID:78zrijn/0
暗黒騎士「………なぁ勇者」

勇者「なに」

暗黒騎士「座るか」
以下略



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