2: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:22:49.60 ID:HSj1W9VK0
……まさかトイレからゾロゾロとお仲間が出てくるとは。
トイレに集団で行くのは女の子の特権だと思っていた上条の偏見が見事にぶち殺された瞬間だった。
「結局頼んでた料理が来る前に飛び出しちまったと思ったら、挙句にまだ食ってもないのに食い逃げ扱いされてるし。 何なんですか、この不幸はっ!?」
3: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:23:49.66 ID:HSj1W9VK0
「おるぁっ! ちくしょう、この糞ガキ! 止まれや、この逃げ足大王がっ!!」
何でこんなことに青春を懸けなければならないのか?
周りはカップルだらけの中、一人の上条は何だか物凄い惨めな気分になる。
4: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:24:46.98 ID:HSj1W9VK0
「もしかして後ろの連中が追ってくなくなったのも」
「うん、めんどいから私が焼いといた」
5: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:25:54.71 ID:HSj1W9VK0
「結局本命には辿り着けなかったし、ホント時間を無駄にしちゃった」
「本命?」
6: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:26:54.22 ID:HSj1W9VK0
しかしそれでも万が一という可能性はある。
だから上条はわざわざ自分が身体を張って無駄な争いが起きないようピエロに徹したのだ。
その努力も少女自身の手によって水泡に帰してしまったが。
7: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:28:01.36 ID:HSj1W9VK0
「何よ、その顔は? 文句があるならやっぱり相手になってもらいましょうか?」
「いえいえ、滅相もございません!」
8: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:29:25.20 ID:HSj1W9VK0
人体に悪影響を与える可能性があるものを個人で処分しておけというのは何だか酷な話の気もするが、少女の相手をするよりはずっとマシだ。
一刻も早くこの場を去りたいという思いが強いため、上条は少女の要求に素直に従う。
「分かったよ、半分に折って捨てておけばいいんだな?」
9: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:30:23.07 ID:HSj1W9VK0
「……不幸だ」
10: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:31:06.00 ID:HSj1W9VK0
「『もしもし、どちらさまですか?』」
だがそんな自嘲を吹き飛ばすように、上条の心臓は突如起こった異変にドキリと撥ねた。
真上。
11: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:31:38.55 ID:HSj1W9VK0
ピーピーピー
そして公衆電話は何かを知らせる通知音を鳴らしている。
これと良く似た音を上条は知っていた。
12: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2014/12/27(土) 07:36:57.11 ID:HSj1W9VK0
禁書×PSYRENのクロスオーバー
禁書キャラによるパロではなく、世界観を無理やり合わせた自己満ss
そのため辻褄合わせの改変や原作との矛盾も多数出てくると思います
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