過去ログ - 京子「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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1: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 14:31:13.12 ID:PThDPvzU0
最近、結衣の様子がおかしい。
どこか上の空っていうか、なんていうか。


京子「なあ結衣」

結衣「何だ?京子」

京子「今日はごらく部行くだろ?」

結衣「……ああ、行くよ」


微妙な間があって、結衣はそう答えた。
そういえば、ごらく部に皆集まるのは久しぶりだ。ここ何日か活動が流れていたから。
昨日はあかりが用事あるとかで、私も先生に呼ばれてたからナシにしたんだった。
一昨日は結衣とちなつちゃんがどうとか言ってたし。
久しぶりにごらく部がある。そう思うと、少しはしゃいだような気分になった。
ちょっと単純で子供っぽいかもしれないけどね。

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2: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 14:31:44.46 ID:PThDPvzU0
放課後、結衣と二人でごらく部の部室に来た。
扉を開けると、あかりとちなつちゃんの姿はまだなかった。


京子「よし!」
以下略



3: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 14:46:04.08 ID:PThDPvzU0
京子「結衣?」

結衣「ん?」


以下略



4: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 14:54:02.45 ID:PThDPvzU0
そのとき、扉が開く音が聞こえた。
話をやめて、寝そべりながら顔だけ動かしてそっちを見る。


あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん、もう来てたんだ」
以下略



5: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 14:58:19.28 ID:PThDPvzU0
あかり「京子ちゃんと結衣ちゃんは何してたの?」

京子「寝てた」

結衣「京子だけな」
以下略



6: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 15:21:16.97 ID:PThDPvzU0
ちなつ「お、おはようございます」


お、珍しくちなつちゃんがボケてきた。
ここは先輩らしくノッてあげないと!
以下略



7: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 15:24:37.87 ID:PThDPvzU0
京子「んー、そうだなー」


カバンの中を引っ掻き回しながら今日の活動内容を考えている間、
視界の端で結衣の表情が変わったのが見えた。
以下略



8: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 15:27:53.46 ID:PThDPvzU0
京子「なになに?私が美少女だってことについて?」

結衣「んなわけないだろ」

京子「何だと!?私以上の美少女がいるっていうのか!?」
以下略



9: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 15:29:17.83 ID:PThDPvzU0
ちなつ「おととい、私が告白して、結衣先輩がOKくれたんですぅ!」

結衣「あれ、あかりは驚かないの?」

あかり「えへへ、あかり、実はもうちなつちゃんから聞いてたんだぁ」
以下略



10: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 15:30:06.46 ID:PThDPvzU0
京子「はぁー、ちょっと前までおしめしてた結衣ちゃんも、もうお年頃なのねえ」

結衣「何だそれ」

京子「綾乃たちにも言いふらしに行こーぜ」
以下略



11: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 15:30:56.79 ID:PThDPvzU0
あかり「あのね、あかり、櫻子ちゃんにツイスターゲーム借りたんだ」

結衣「ツイスターゲーム?」

京子「へー、さくっちゃん、いいもの持ってんじゃん」
以下略



12: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 15:32:23.44 ID:PThDPvzU0
京子「ふふん、このツイスター無敗の女歳納京子に勝てるかな?」

あかり「へぇー、京子ちゃん、そんなに強いんだぁ」

結衣「京子、やったことあんの?」
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2014/12/28(日) 17:04:06.64 ID:eRM31TZlo
同時進行か


14: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:22:16.60 ID:PThDPvzU0
生まれてこの方、何回結衣と一緒の帰り道を歩いただろう。
千回か1万回か、そんなの見当もつかないけれど、初めて気づいたことがある。
昨日までは今まで1回も、結衣と何を喋っていいか分からなかったことなんてなかった。
そう、今日が初めて。

以下略



15: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:23:58.71 ID:PThDPvzU0
京子「おおー!ラムレーズン!」


アイスのフタを開ける瞬間は、頭のなかがラムレーズンでいっぱいになっていた。
こんなことで明るい気持ちになってしまう自分がちょっと恥ずかしい。
以下略



16: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:25:24.79 ID:PThDPvzU0
京子「……何が?」


分かってるクセに、そう聞き返すしかなかった。
結衣とちなつちゃんのこと。私の様子が変になった原因。
以下略



17: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:26:24.20 ID:PThDPvzU0
ちょっと具体的な質問が出てきたから、少し考えてみる。
結衣が真剣なのに、答えてやらないわけにはいかないよな。何故かそんな風に自分に言い訳しながら。
マンガやアニメのなかのステレオタイプな恋人のイメージが頭に浮かんでくる。


以下略



18: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 17:27:18.74 ID:PThDPvzU0
結衣「ああ、そうだな」

京子「でしょー?京子ちゃんの完璧なアドバイスに恐れ入ったか!」

結衣「ありがとう、京子。誘ってみるよ」
以下略



19: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 19:49:43.69 ID:PThDPvzU0
ピンポーン。
あかりの家のチャイムを鳴らす。
結衣とちなつちゃんのデートの当日、私はいてもたってもいられなくなって、
何も考えず家を出て、足の向くままあかりの家を訪ねた。
そりゃそうだ。結衣もちなつちゃんもいないとなると、あかりん家くらいしか行くあてはない。
以下略



20: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 19:51:21.32 ID:PThDPvzU0
あかり「あ、京子ちゃん、いらっしゃい」

京子「あかりヒマ?」

あかり「うん」
以下略



21: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 19:52:42.52 ID:PThDPvzU0
あかり「あ、あかり飲み物とってくるね」

京子「おう」


以下略



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