過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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145:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 18:52:04.14 ID:t8V4LTxho

「そうですか……心配、ですよね」

無言で頷く、俺。
正直言って、シャドウとの戦いのさなかで、妹の身を確実守れるという保証はできない。自分の身を守るのが精一杯だ。
以下略



146:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 18:54:04.07 ID:t8V4LTxho

「俺の妹の身を、お前みたいな子どもに任せられるかよ」

小柄な山岸さんを挟んだ向かい側に向けて、俺は言い放つ。
すると、天田もまた、カチンと来たらしい。子ども、というのがキーワードのようだ。子どもキャラは大抵、子どもであることにコンプレックスを持っているものだ。
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147:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 18:55:17.61 ID:t8V4LTxho

「見たでしょ、彼女のペルソナは、攻撃をそのまま、相手に返す。むしろ、今まで戦力に加えていなかったのがおかしいくらい、妹ちゃんは強いの。一人になった時だって、私たちが到着するまで、無事でいてくれたでしょ?」

「だから、戦力になるならなんでも利用するような姿勢が気に食わねえんだよ」

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148:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 18:58:28.33 ID:t8V4LTxho
俺が視線を向けると、妹は、ばつが悪そうに視線を逸らした。

「あの、わたしも、キョンくんたちの力になりたいなって……今、ハルにゃんの力で、すごく困ってるっていうから……」

目を合わせないまま、そう言う妹。
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149:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:00:03.44 ID:t8V4LTxho

「……わかった」

俺が、今、勇気を出さないで、どうする。
俺が、妹を信じないで、どうする。
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150:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:02:02.69 ID:t8V4LTxho

「ワン!」

コロマル氏も、フルチャージであることをアピールするように、元気に吠えた。
少々、平均身長の低いパーティーだが、やってやろうじゃねえか。
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151:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:04:01.58 ID:t8V4LTxho

『時間は、三十分を少し過ぎたところよ。今のところ、通信に異常はないよね?』

「はい、大丈夫です」

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152:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:06:02.12 ID:t8V4LTxho

「朝倉、シャドウの反応はあるか?」

と、小声で空中に問いかける―――が、反応がない。

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153:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:08:06.74 ID:t8V4LTxho

ぴき。

端的に表現すれば、亀裂だ。いびつな模様の欠かれたパネルが敷き詰められた天井に、突如、亀裂が入ったのだ。
まさか、バリケードを破った際の衝撃で、ヒビが入ったのか、いや、無いだろう。天井でなく、この部屋の床が抜けるほうがまだ話がわかる。
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154:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:10:01.86 ID:t8V4LTxho
見るからに屈強そうなシャドウの装甲に、閃光と共に、ダンテのペン先を叩き込む。
一瞬のインパクトの後、ジーンと、俺の腕に痺れが走る―――予想はしていたが、硬い。こっちの柄モノが刃こぼれを起こしそうだ。
シャドウは、ダメージを受けた様子などなく、砲身をあちらこちらに振り回しながら、カラカラと笑い続けている。

「援護します、カーラ・ネミ!」
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155:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:12:02.65 ID:t8V4LTxho
一閃、爆発音にも似た破壊音と共に、十数枚ほどの窓ガラスが、一度に砕かれた。幸いなことに、外は風が強い。狭い空間を、空気が移動する音がして、タルタロスの外へと、毒霧を含んだ空気が零れだしてゆく。

「ぷはっ」

数秒後、もうある程度毒が薄まったと判断したのか、天田が足りない酸素を求めて、呼吸を再開した。
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