82: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/10(土) 20:00:07.26 ID:n6XkU/tv0
魔王「こんな間抜けな死に方する魔王は、歴代でわしが初めてだろう」
暗黒騎士「魔王様…」
魔王には恩もあり、忠誠もある。
83: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/10(土) 20:00:34.09 ID:n6XkU/tv0
暗黒騎士「…」
戯れの気持ちを持たぬ彼らなら、少なくとも勇者を殺しはしないはず。
暗黒騎士はそこから逃げ出そうとも、抵抗しようとも思わなかった。自分は魔王を殺した反逆者。反逆者は罰を受けるのが当然。
84: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/10(土) 20:01:01.23 ID:n6XkU/tv0
暗黒騎士「俺が次の魔王だと!?俺は不死の体を持っていないぞ!」
魔物「それでも、我々を束ねることはできます」
暗黒騎士「!!」
85: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/10(土) 20:01:44.87 ID:n6XkU/tv0
不死の体を持たぬ暗黒騎士は、人間への侵攻を慎重に行っていた。
人間達の主要な国の要人と英雄を片付ける為動いていたが、彼らも手ごわく侵攻は順調にはいかなかった。
だが、それ以上に――
86: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/10(土) 20:02:11.53 ID:n6XkU/tv0
暗黒騎士が勇者を愛していたか――それは暗黒騎士自身、わかっていなかった。
それでも勇者を伴侶にした日から、暗黒騎士は幼馴染を思い出さないようにしてきた。
これも同情かもしれない。だが少なくとも、勇者は魔物達から虐げられずに過ごせている。
少し時が経ち、2人の間に子ができた。
87: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/10(土) 20:02:40.19 ID:n6XkU/tv0
少年「…?」
勇者と暗黒騎士の子は、城内を探索していた。
好奇心旺盛な年頃で、目に入るもの全てが興味の対象となる。
88: ◆WnJdwN8j0.[sage]
2015/01/10(土) 20:08:29.76 ID:n6XkU/tv0
お付き合いありがとうございました。
このキャラ達ならどんな動きするかな〜と思いながら書き進めていましたが、思ったよりも暗くなりました。
悩む暗黒騎士も大好きです。
89:名無しNIPPER[sage]
2015/01/10(土) 20:10:37.66 ID:iyIlck3oO
乙
90:名無しNIPPER[sage]
2015/01/10(土) 20:42:03.33 ID:pITRWh8aO
乙
91:名無しNIPPER[sage]
2015/01/10(土) 21:15:40.39 ID:LqFRyTjRO
乙
最後こわー
92:名無しNIPPER[sage]
2015/01/10(土) 21:36:41.28 ID:ppKppPqyO
勇者は結局心の底では世界の滅亡を願っているのか。
虐げられてきたから、手に入れた幸せも心から信じられないんだね。
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