過去ログ - 紬「真夜中のいちご」
1- 20
78:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:55:41.74 ID:sdjP5j9j0

「聞いてもらいたいことがあるんだ」

「うん」

以下略



79:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:56:52.77 ID:sdjP5j9j0

「…子供じゃないわ。いい大人だもの。青春ごっこはこれで終わり」

わたしがそう言うと、澪ちゃんはすこし怒ったように、顔を背けた。

以下略



80:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:58:08.43 ID:sdjP5j9j0



「結婚するの」

以下略



81:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:59:00.83 ID:sdjP5j9j0



「……」

以下略



82:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:59:51.30 ID:sdjP5j9j0

高架橋の上を走る電車が、吸い込まれるように駅に走ってきては、
吐き出されるように去っていく。

その繰り返し。
以下略



83:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:00:25.94 ID:sdjP5j9j0

よくわからないけれど、生きていれば否応もなく選ばなきゃいけない瞬間というものがあるんだと思う。
T字路にぶつかったとき、右に行くのか左に行くのか。

後戻りもできない。前へも進めない。
以下略



84:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:01:04.45 ID:sdjP5j9j0

「両方ともウソなのかもしれないよ」

「ちがう」

以下略



85:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:02:01.71 ID:sdjP5j9j0

澪ちゃんの言う通り、もしかしたら本当のことはひとつじゃないのかもしれない。
けれど、選ばれなかった方は選ばれなかったことをもって本当のことじゃなくなってしまう。

もっと怖いのは、何も選ぶことができず、曖昧な態度を取り続けているうちに、
以下略



86:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:02:45.78 ID:sdjP5j9j0

眠り込んだ女の子を背におぶって、
白い息を吐きながら駅に向かう男の子。

ドタン、という音ともに男女のちいさな悲鳴が聞こえて振り返る。
以下略



87:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:03:32.28 ID:sdjP5j9j0

「終電、か」

右手につけた時計を見ながら、澪ちゃんが言う。

以下略



132Res/82.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice