過去ログ - 澪「ずっと、あなたが好きだった。」
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5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:30:17.11 ID:Y0jxl3IJ0
『はい、どなたですか?』
「あ、澪です。秋山澪です。お久しぶりです」
6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:30:50.20 ID:Y0jxl3IJ0
律は去年の春、桜ヶ丘に帰ってきたらしい。
転勤で勤め先がこの近くになったそうだ。
7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:31:40.35 ID:Y0jxl3IJ0
*****
どうやら私はまわりの人とはちょっと違うらしい、ということに気がついたのは、
大学生活も終わりに近づいた頃だった。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:32:23.13 ID:Y0jxl3IJ0
2回生の夏頃だっただろうか。
私たちの中で初めに恋人ができたのは律だった。
9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:33:17.10 ID:Y0jxl3IJ0
10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:33:59.27 ID:Y0jxl3IJ0
二人はうまくいっていた。
見ていてこっちが恥ずかしくなるくらい。
11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:35:17.34 ID:Y0jxl3IJ0
唯はこう言った。
12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:35:47.28 ID:Y0jxl3IJ0
私が二人を結びつけた。
律に恋人ができたことで、一緒にいる時間は減ったけれど、
却って親友としても結びつきは強くなった…
13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:36:24.51 ID:Y0jxl3IJ0
*****
3回生に進級する頃になると、みんなそれぞれに決まった恋人ができた。私にも。
他人から見れば、それは自然なことなのだろう。
14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:37:19.19 ID:Y0jxl3IJ0
でも、それがなんだというのだろう。
昔、夢に見ていた恋物語を自分自身で体感しているような感覚は一切なかった。
いつか訪れるのではないか、と期待していた彼への恋情は、
姿を現す兆しすらいっこうに見せなかった。
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