11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:47:52.05 ID:3lgqmWylo
穂乃果「でも、この歌詞を見ても嘘をついてるとは思えないなあ……でも、本当は何か別に書きたいことがあったってこと、だよね?」
心の迷いを完全に見透かされてしまい、二の句も告げず俯いてしまった私を、いつもよりトーンを落とした優しい声で穂乃果ちゃんが次の言葉を促してくれました。
花陽「うん……そこに書いてあるのは、全部私の本音。憧れの舞台に立てるのが嬉しくて、みんなと居るのが楽しくて、そんなみんなと一緒に勝ちたいから強くなりたくて……
12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:51:01.76 ID:3lgqmWylo
(ほぼ同時刻、千代田区内某ハンバーガーショップ)
にこ「はあ〜、こんなに毎日毎日勉強ばっかりだと、さすがの宇宙ナンバーワンアイドルの私でも身体がなまっちゃうわよ」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:52:47.09 ID:3lgqmWylo
希「でも、どうして花陽ちゃんなん? やっぱりアイドルに詳しいから?」
にこ「もちろん、それもあるわ。でも一番の理由は、あの子がμ'sに入る時に言った言葉」
絵里「確か聞いた話だと……」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:06:18.11 ID:VAybOduIo
凛ちゃんの涙にショックを受けて無我夢中で走り出してしまった私は、いつの間にか階段を一番上まで上って屋上の入り口の近くまで来ていました。
でも、外は一月なのに土砂降りで、とてもじゃないけど屋上に出れる天気ではありませんでした。
走る行き先を無くしてしまった私は、だんだん歩調を弱め、それと一緒に少しづつ平静を取り戻していました。
15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:08:39.65 ID:VAybOduIo
凛ちゃんと出会ってから、あまり間もないころ。
そのころ私たちの周りでは、大きななわとびでどれだけたくさん跳べるかチャレンジする遊びが流行っていました。
もちろん、私もやってみたかったけれど……
16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:10:49.45 ID:VAybOduIo
『……きゅうじゅうはち、きゅうじゅうきゅう、……ひゃくー!』
そして、私たちは、周りの子どもたちの中で初めて100回跳ぶことに成功しました。
息は切れているし、膝も震えていたけれど……ここまで来れた達成感に、みんなの顔には笑顔があふれていました。
17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:14:37.87 ID:VAybOduIo
花陽(あのころは二人とも、嬉しくても泣くことがあるなんて知らなくて、びっくりしちゃったんだよね)
今はもう笑い話の、凛ちゃんの涙を初めて見て、凛ちゃんとたくさん泣いた思い出。
18:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:17:42.72 ID:VAybOduIo
やっと見つけることのできた思いは、涙へと変わって次から次へとあふれだしてきます。
花陽「うえっ……ひぐっ、凛、ちゃぁ……ん! ごめんね、ごめんね……!」
19:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:20:30.98 ID:VAybOduIo
(花陽が飛び出した直後の部室)
ことり「どうしよう、花陽ちゃんが……!」
穂乃果「早く追いかけなきゃ! 」
20:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:23:19.85 ID:VAybOduIo
(屋上へ続く階段)
凛(こっちからかよちんの声が聞こえた気がするけど……)
凛(ここにいるの? かよちん……)
21:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:26:38.16 ID:VAybOduIo
穂乃果「花陽ちゃんも凛ちゃんもどこにいるの〜!? 全然見つからないよ〜!」
海未「今日は大雨が降っていますから、外に出ている可能性はあまりないと思うのですが……」
真姫「待って! あれ、凛じゃない!?」
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