59:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 12:22:50.90 ID:SYYasATM0
千早「ええ。私は次のフェスで勝つための新曲が欲しいの。だから鍵を開けてもらうのよ」
プロデューサーの鍵のかかった引き出しには彼が作詞、作曲した全ての歌のデータが入っている。
それは彼から曲をもらったことのあるアイドルならば全員知っていることだった。
60:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 12:23:31.41 ID:SYYasATM0
今までの私では覚醒した彼女の足元のも及ばない。
だからこそ彼女を驚愕させる必殺の一撃が必要なのだ。
社長「しかし、如月君。彼の新曲はもうないんじゃないのかい?」
61:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 12:24:01.79 ID:SYYasATM0
伊織の言葉を皮切りに事務所の張り詰めていた空気がほぐれていく。
しだいにみんなの顔にも笑顔が戻っていく。
62:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 12:24:53.30 ID:SYYasATM0
続きは夜に投稿しますね!
63:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 23:35:06.94 ID:SYYasATM0
−ライブ会場−
私の息は大きく乱れ、肩で息を吸う。
まだフェスの途中だというのに、苦しい顔が表情に現れてしまう。
64:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 23:35:32.83 ID:SYYasATM0
フェスの最初の勝負は私が勝ち、もう後が無いはずなのに彼女の表情からは微塵の不安も感じなかった。
やはり、彼女はなるべくしてなったトップアイドルであった。
美希「すごいの千早さん!!美希久しぶりにドキドキしてる!勝負してるって感じなの」
65:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 23:35:58.76 ID:SYYasATM0
彼女と全力で競い合っても私は劣るとは思はない。
しかし、美希はこの才能にしてこのパフォーマンス力。
そして、961プロの完璧なバックアップがある。
66:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 23:36:42.44 ID:SYYasATM0
美希「そうそう。もっと盛り上がって行くのー」
さらに会場の熱気は上がる。それはいつかのライブを見ているようだった。
千早「春香、やっぱり美希は私たちにとってかけがえのない存在だったわ」
67:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 23:37:21.21 ID:SYYasATM0
ファンの熱気がさらに上昇する。
美希はこのためにもファンの心を一つにしていたのだろう。
だからこそこの時間、この場所、このタイミングで−
68:魔法をかけて[saga]
2015/02/07(土) 23:37:50.72 ID:SYYasATM0
目を大きく見開け、しかしその瞳の中にはまだ見ぬ境地への好奇心で満ち溢れていた。
あぁ、美希…あなたの純粋な心を、このフェスを楽しむ心を汚してしまってごめんなさい。でも、私はもう進むことしかできないの。
104Res/69.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。