過去ログ - 怜「うちと一緒に夢の国行かへんか?」
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◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/02/23(月) 10:03:06.36 ID:7dNABGq+o
それからスカイ河に沿って下ること数刻、ウルタールの地に足を着けた。
出迎えてくれたのは顔立ちの整った子猫二匹。村の入口の両端にそれぞれ座り込み、警戒しているのか興味津々なのか私たちが村に入るさまをじっと見てくる。
その愛くるしさたるや、人間やほかの動物では例えること困難極まりないものであり、猫が地上でもっとも可愛らしい動物であることを証明していた。
以下略
23
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/02/23(月) 10:04:05.25 ID:7dNABGq+o
「落ち着いたところで、今後の方針を話そか」怜が切り出した。「どこか行ってみたいとこある?」
「そんなん言われても、夢の国になにがあるか知らんしなあ。怜はどこか行きたいとこないの?」
「う〜ん、ぶっちゃけ一番来たかったんはウルタールやからなぁ。全部回るんは大変やし……なーなーお兄さん」怜は近くを通りかかった店員を呼び止めた。
以下略
24
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/02/23(月) 10:04:50.05 ID:7dNABGq+o
「詳しいですね。夢の国へは何度かいらしたことが?」
「いえ、初めてです。でもこの子、夢の国が好きらしくて色々調べてたみたいで」店員の問いには私が答えた。
「それは嬉しいことを。ぜひ楽しんで行ってください。――そうだ。アタル様に助言をいただくのもよいかもしれません」
以下略
25
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/02/23(月) 10:07:02.13 ID:7dNABGq+o
ここまでっす
続きは後日
>>21
封神演義でしたっけ?良い歌ですよね
26
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/04(水) 09:59:16.62 ID:wS8l6/FYo
「誰が物知りじいさんじゃ! 目上のものに対する礼儀をわきまえんか、こわっぱども!」老神官アタルはそう怒鳴って私たちを追い返した。
「お兄さんの嘘つき」怜は小声で一人ごちた。
猫が住まう喫茶店を出たあと、私と怜はここウルタールに住むという老神官アタルを訪ねたのだ。
以下略
27
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/04(水) 10:00:34.62 ID:wS8l6/FYo
「お酒なんて持ってへんよ」
「ズーグ族から貰いたいとこやけど言葉わからんしなあ」
「だめやん!」
以下略
28
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/04(水) 10:01:46.14 ID:wS8l6/FYo
「わっ! なに、どしたん?」
「急におらんなったら、びっくりするやろ! 心配やし心細いし……」
「あー、すまんすまん。説明しとくべきやったな。これ取りに行っててん」怜は私の頭を片手でなでながら、もう片方の手に持っているものを掲げた。
以下略
29
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/04(水) 10:02:16.85 ID:wS8l6/FYo
「うちも正直ほんまに上手くいくとは思ってへんかったわ。なんでもやってみるもんやな」
「確証もないのにやったん? 持って来られんだけやったらまだしも、もし戻って来られんかったら、うちおいてけぼりやん!」
「それは大丈夫や」
以下略
30
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/04(水) 10:03:18.84 ID:wS8l6/FYo
ここまでです
続きは後日
31
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/03/04(水) 10:04:18.73 ID:/aetlxTpO
おつ
32
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/22(日) 13:06:43.11 ID:R8hiI8hoo
その夜――夢の国においての夜――、老神官アタルのもとを再度訪れ、昼間の詫びと称して怜が覚醒世界より持ち込んだ日本酒を振る舞った。
「東洋の酒は馴染み深いものではないが、これはこれで乙な味わいじゃのう!」アタルはすっかり上機嫌なようだ。
「うんうん。うちらはまだ未成年やから飲めへんけど、日本の酒職人さんも中々のもんでしょう」怜が得意気に答えた。
以下略
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