6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:11:12.58 ID:N1fLZgZO0
「そんな、ここはセキュリティは万全だと! それなのにどうやって……!」
なによりアヤメとタケウチPの二人、そしてチヒロの監視を逃れてヒトミを捉えるなど人間技とは考えられない。
……人間技では不可能? では、まさか。
「もしもし、失礼ですが」
その時、アヤメ達へ一人の男が話しかけてきた。全員が一瞬で警戒態勢へと移るが、その男はどう見ても普通のモータル。
だが、漂うアトモスフィアの異様さが、アヤメ達の不安を煽る。
「あの、なにかご用でしょうか?」
交渉役を買って出たチヒロが、男に対して質問を返す。だがその男の視点は定まらず、声をかけてきたチヒロを見ることも
なく、更に言葉を続ける。
「トレード=サンからこの小型UNIXモニタを渡すようにとのご命令で。電源を入れればすぐに動画が始まります」
「……誰です、そのトレードというのは!」
友人が攫われたことで気が立っているのか、アヤメは語尾を強くして男に詰め寄る。その様はかつて恐ろしいニンジャで
しかなかった彼女を思わせ、それだけで気の弱い者なら失禁してしまいかねない。コワイ! けれど男は動ずることなく
……いや、まるで特定の行動しか出来ない機械めいて返答する。
「あなた達はやりすぎたのです。故に、こうなった。反省することだ、もう遅いかもしれぬがな」
「なに……? なにを!」
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