過去ログ - ハプニング・ニンジャデイ
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:11:54.29 ID:N1fLZgZO0

「アヤメーいけませぬー。どうやらその方はー」

ここで異様なアトモスフィアの原因に気づいたヨシノがアヤメから男を引き離そうとするが時すでに遅く、突然目に
正気が戻った男がアヤメの剣幕に悲鳴を上げた。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:12:25.37 ID:N1fLZgZO0

『ザリザリザリ……ドーモ、ちゃんと映っているか?』

再生され始めた動画に最初にエントリーしたのは、紫色に白のラインが入った装束の人物。顔は「貿易」と刻まれた
フルフェイスメンポによって眼の部分しか露出しないように隠されており、映像からこの人物個人のことを特定するのは
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:13:12.53 ID:N1fLZgZO0

映しだされたヒトミの表情は、先ほど小型UNIXモニタを渡してきた男と同じく視線が定まっておらず、いつも彼女が
見せている明るさはどこにもない。その姿はジョルリ人形めいていており、その豊満な胸のかすかな動きが、ヒトミが
まだ息をして生きている僅かな証であった。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:13:56.63 ID:N1fLZgZO0

「ちなみに、このような脅迫を行う可能性のある企業や個人の目星は」

「いくつか候補は。聞きますか?」

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:14:37.07 ID:N1fLZgZO0

BANG! 動画はそこで途切れ、小型UNIX端末も小さな爆発を起こして壊れてしまった。あまりにも短い制限時間に厳しい
条件。これをアヤメ一人に背負わせてしまわねばならない自分の不甲斐なさに、タケウチPは頭を下げる。

「申し訳ありません。自分の注意が足りないばかりに、このような事態を……!」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:15:15.91 ID:N1fLZgZO0

普段アヤメが見せているのはアイドルとして、そしてカトゥーンめいた存在としてのニンジャであり、それならば
一般市民にニンジャリアリティショックを引き起こすことはない。だが敵ニンジャの用意したクエストを攻略すると
なればそんな甘い姿を見せ続けるわけにはいかず、どこかで本物のニンジャとしての姿を見せなくてはならぬだろう。

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:15:49.57 ID:N1fLZgZO0

「これで進めていきますが、大丈夫ですか、アヤメ=サン?」

「はい、問題ありません! 今のわたくしの全てを持って、ヒトミ=サンを助け、そしてイベントを成功させます!」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:16:38.47 ID:N1fLZgZO0

――こうして予定されていたイベント内容すべてがニンジャのイクサに相応しい物へと替えられてしまったアヤメは、
それでも愚痴も不満ももらさずニンジャクエストを攻略していき、ついに元凶であるトレードというニンジャのいる
場所を突き止めたのだ!

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:17:12.97 ID:N1fLZgZO0

「ドーモ、ハマグチ・アヤメ=サン。トレードです」

「ドーモ、トレード=サン。ハマグチ・アヤメです。降りてきたということは、ヒトミ=サンは返してくれるのですね?」

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:18:11.11 ID:N1fLZgZO0

「くっ!? イヤーッ!」

クナイが市民に直撃する寸前に軌跡を見きったアヤメは、同じく4個のスリケンを投擲しすべて相殺消滅させる! 

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:19:19.99 ID:N1fLZgZO0

『さあ、敵ニンジャによる戦闘開始の合図がありました! 我らが正義のニンジャ、アヤメ=サンは見事この邪悪なる
敵ニンジャを打ち倒し、ヒトミ姫を救うことが出来るのでしょうか!』

(アナウンスだと……! 馬鹿な、今のは……!)
以下略



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