過去ログ - 夜更けの影送り 百合ver
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21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 19:00:31.58 ID:3oDo0G9g0
ゆきは人懐っこい性格だった。
初対面には多少人見知りすることもあるが、
最近は仕事とプライベートを――たぶん分けることができていると思う。

ゆきが私の下につくようになったのは、
以下略



22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 19:06:50.86 ID:3oDo0G9g0
その日の夜。
一日にたった1便しか出ない愛媛行きのフェリーへ向かう途中のこと。

「デートみたいですね」


23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 19:27:06.94 ID:3oDo0G9g0
皮膚にべたつく海風に身体を震わせ、フェリーまでの連絡通路で急にゆきが振り返った。
嬉しそうにしている所、

「いや、違うから」

以下略



24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 19:36:56.90 ID:3oDo0G9g0
明朝。仕掛けていたアラームより早めに目が覚めた。
ゆきも物音に気がついて、もそもそと起き上がる。
寝る寸前までなんとなく気になっていた船のエンジン音が、
再び腹の底に響いていた。

以下略



25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 19:55:07.17 ID:3oDo0G9g0
港のタクシー乗り場まで来ると、声をかけられた。

「あの、有馬さん……ですか?」

後ろからだったため、先にゆきが返事をした。
以下略



26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 20:13:37.88 ID:3oDo0G9g0
「たばこ、吸っていい?」

街へと通じる幅の狭い生活道を運転しながら、彼女は言った。

「どうぞ」
以下略



27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 20:35:36.18 ID:3oDo0G9g0
このどこか精悍な顔つきは、年齢によるものだったのかと私は妙に納得した。

「この歳になるとさ、色々しんどくなっちゃうから」

じゃあ、辞めればいいのに。
以下略



28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 20:49:36.07 ID:3oDo0G9g0
県内の中央本店に到着し、全体の場で軽く挨拶を済ませた。
所長の無駄に長い話を聞いてから、残りの3つの支店へ移動した。

「本店の所長は話が長いでしょ」

以下略



29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 21:21:57.43 ID:3oDo0G9g0
街中から少し離れた所に、大学があった。その横を通り過ぎていく。
昔、技術協力を要請したことがあったらしいが、
県や市の公認あるいは委託事業以外との提携はできないと言われた。
ただし、求人のチラシを置くのは大丈夫だったらしい。
学生、主に院生を中心に、専門分野で培われた能力を
以下略



30: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/21(土) 21:22:47.07 ID:3oDo0G9g0
今日はここまでです
のろのろですいません


31:名無しNIPPER[sage]
2015/03/21(土) 21:30:01.64 ID:UtYFrqJ8o
おつおつ


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