過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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57:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:46:46.40 ID:jVBRPo/YO

七夕。澄み渡るような美しい青空であったが、それとは対照的に佐々木からは暗いオーラが出ていた。

「佐々木、今日で付き合って一周年だ。一年間ありがとう」

以下略



58:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:48:52.33 ID:jVBRPo/YO

佐々木は楽しげに喉を鳴らした。ああ、この笑い声も久しぶりな気がするぜ。

「良いかい? まず端的に言うよ」

以下略



59:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:51:54.91 ID:jVBRPo/YO

俺の答えには何も言わずに、佐々木は続ける。

「この一年半ぐらいだろうか。僕にとって都合が良すぎることが連続して起きたんだ」

以下略



60:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:54:52.48 ID:jVBRPo/YO

「無理が祟ったのか中3の冬、突然母親が倒れてね。幸いにも生死に関わるということは無かった。

 しかし休職が余儀なくされたんだ。すると少ない手当を案じた父が金銭面の補助を提案してくれた。

以下略



61:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:59:15.31 ID:jVBRPo/YO

「きっと何かで疲れてるんだよお前は。変に賢すぎるからそういうことを考え出すんだ」

「ああ、確かに僕はこのことで悩み疲弊しているさ。だからもう少し説明させてくれ」

以下略



62:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:01:37.73 ID:jVBRPo/YO

「ただの幸運にしては出来過ぎだ。

 そう気づいた時にはもう毎日が疑念で埋め尽くされてしまったよ。思い当たる節も山ほど有った。

以下略



63:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:02:54.09 ID:jVBRPo/YO

「実際には何時までも何もしてこないキミに業を煮やして、その少し前から強く願い始めたんだけれどね」

俺は驚きを通り越し怒りを覚え始めていた。

以下略



64:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:04:30.66 ID:jVBRPo/YO

「この世界を作り出したのが僕だという可能性だ」

「おいおい、いくらなんでも飛躍しすぎだろ、それは。私が神だと言わんばかりになってきたぞ」

以下略



65:名無しNIPPER[sage]
2015/03/28(土) 23:05:26.42 ID:yPT3JmnSO
宿したのかと思ったが違ったか


66:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:07:24.26 ID:jVBRPo/YO

「きっと、いままで自分が行った改変を知りたいと望めば自ずと知ることが出来てしまう。

 だが、神聖不可触であるものに近づくようで、自分の行った罪の大きさを突きつけられるようで、

以下略



67:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:09:59.51 ID:jVBRPo/YO

ふと、こいつが消えて無くなるようなそんな寒気がして、俺は佐々木の身体を強く抱きしめた。

「心配しないでくれ、お守りもあることだし」

以下略



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