過去ログ - 京太郎「限りなく黒に近い灰色」
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166:名無しNIPPER[sage]
2015/04/23(木) 05:37:37.28 ID:175+7mhm0
この状況から、プロローグに至るまでに京太郎はどれだけの冒険をするんだろう。
今はまだ序盤だろうに、ドキドキして仕方ない。
更新乙です。

日焼けころたんは家庭菜園にはまってしまったのかww


167: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 01:43:45.19 ID:Z22ZBlJ80
 はじめます



168: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 01:46:38.48 ID:Z22ZBlJ80
 十分ほどかけて、オロチの世界に現れた巨大な山の頂上にスポーツカーは到着した。今までの運転から考えるとありえないほど穏やかなドライブだった。

五十キロほどのスピードで、石畳の道を道が続いているかどうか気をつけながら山の頂上までやってきた。

 巨大な山の山頂は平べったかった。そして音楽のライブでもできそうなほど広かった。小学校の運動会くらいなら簡単にできそうな広さである。この山頂の広場のど真ん中にスポーツカーは止まった。
以下略



169: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 01:50:52.22 ID:Z22ZBlJ80
 ありえない速度で姿を消したディーを見送った京太郎は短く笑った。とても楽しそうに笑った。京太郎の胸に興味と喜びの気持ちがわいてきたのだ。

この二つの気持ちはこの世界でであった怪しい女性と、ディーが生み出してくれたものであった。

 とくに、目の前でディーが見せた動きはよかった。ディーにしてみれば普通に踏み込んで、走っただけ動きである。特殊な技術などまったくなかった。
以下略



170: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 01:56:14.94 ID:Z22ZBlJ80
 自分の観察の結果を虎城が説明し終わり、車の中が妙に静かになった。少しだけ間を空けてから京太郎はうなずいた。そして

「わかりました」

といった。自分のことなのに、京太郎は冷えていた。淡々としてまったく自分に興味がないらしかった。
以下略



171: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 01:59:03.76 ID:Z22ZBlJ80
 京太郎の冷えた一言から会話はまったく続かなくなった。重たい沈黙がいくらか続いた。その沈黙に耐えかねて虎城がこういった。

「須賀くん、ヤタガラスにはいるのなら後方支援がいいと思うわ。前線で戦うよりもずっと安全だし、そこそこ自分の時間もある。

 学生でしょ? あんまり前線で戦っていたら、単位取れなくなるわよ」
以下略



172: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 02:03:14.33 ID:Z22ZBlJ80
 説明をしながらへこみ始めた虎城に京太郎が聞いた。

「少し疑問なんですけど、何で後方支援担当の虎城さんたちまで巻き込まれたんですか? 最前線には参加したことがないんでしたよね?

 はなせないなら、別にいいですけど」
以下略



173: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 02:07:12.52 ID:Z22ZBlJ80
ここまで話をした虎城に、京太郎はこういった。

「松 常久の息がかかったヤタガラスのサマナーに攻撃されたんですか? 子飼いのサマナーまでヤタガラス?

 裏切り者が多すぎるでしょ、大丈夫なんですかヤタガラス?」
以下略



174: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 02:11:32.90 ID:Z22ZBlJ80
 虎城が読心術を自分につかうというので、京太郎がきいた。

「それって、ピンポイントで情報を抜き出せるんですか。事件関係とかで検索するみたいなことは」

 虎城の話を理解した京太郎は少し引いていた。なぜならば読心術をかけられたら、なにもかも明らかにされる。
以下略



175: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 02:15:15.40 ID:Z22ZBlJ80
 スポーツカーの外でたぎっている怪しい女性と目を合わせると京太郎は笑った。そしてこういった。

「そっちから来てくれたか」

 恐れはもちろんある。しかし怪しい女性を見て笑う京太郎は間違いなく楽しんでいた。京太郎は怪しい女性が現れてくれたことをありがたいと思っていた。
以下略



176: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/28(火) 02:18:10.25 ID:Z22ZBlJ80
 二人が固まって数秒後、虎城は小さく悲鳴を上げた。フロントガラスにかえるのようにへばりついている怪しい女性の姿を見たからである。そして怪しい女性の真っ赤な目が自分を見ていることに虎城は気がついてしまった。

 真っ赤な二つの目をみたとき虎城は理解する。

「この悪魔は自分のことを心底、邪魔だと思っている」
以下略



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