13:名無しNIPPER[sage]
2015/04/02(木) 00:12:57.87 ID:zIDJC+hDo
くっさ!うんこやんけ!
14: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/04/04(土) 05:59:06.12 ID:JO/9j/TF0
おはようございます。お久しぶりです。
今日はこれから、先に投下しました「ミッドナイト・エスケープ」の前日譚である短編を投下したいと思います。
以下注意書き↓
・「ミッドナイト・エスケープ」の前日譚ですが梓は出てきません。
15: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/04/04(土) 06:02:03.07 ID:JO/9j/TF0
「それから」
私は、お姉ちゃんを愛していました。
かけがえの無い家族として、たった一人の姉として−−そして、一人の女性として。
16: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/04/04(土) 06:05:49.77 ID:JO/9j/TF0
それからの日々は、痛みと共にありました。
同じ“女”で、血の繋がった“姉”。絶対に赦されない−−そんな事はすぐに解りました。
来る日も来る日も、私は姉の何気ない仕草や表情に
ときめく気持ちを必死に堪えて、隠して過ごしました。
17: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/04/04(土) 06:10:24.60 ID:JO/9j/TF0
梓ちゃんと出会ったのは、そんな春の日のことでした。
お姉ちゃんがいる軽音部が、新入生歓迎ライブで講堂のステージに
立っている時−−私の隣で、背伸びをして必死にステージを見ていた可愛い女の子。
18: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/04/04(土) 06:14:37.36 ID:JO/9j/TF0
そしてお姉ちゃんがこの家を出て大学の寮へ出発する前の日の夜。
お姉ちゃんは私の部屋へ「一緒に寝てもいい?」とやってきました。
私はどくん、と跳ねた心と最後の夜だという寂しさを抑えて、
「いいよ、入って?」というので精一杯でした。
19: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/04/04(土) 06:21:01.72 ID:JO/9j/TF0
しばらくして流した涙が赤い痕になって残り始めた頃−−
私の胸に抱きしめられていたお姉ちゃんは、もう涙声を隠さないで意を決したように、言いました。
「ねぇ、憂……キスしたことある?」
20: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/04/04(土) 06:23:36.69 ID:JO/9j/TF0
それからしばらくして、私が浅い眠りから目覚めると、そこにお姉ちゃんはいませんでした。
なんとなく、そんな気がしていたのは、やっぱり私たちが
どうしようもなく「似た者姉妹」だからなのでしょうか。
ベッドから起き上がって、立ち上がると、姿見に自分の顔が映ります。
21: ◆DFyQ72NN8s[saga]
2015/04/04(土) 06:26:25.41 ID:JO/9j/TF0
以上でございます。
平沢姉妹は、互いを想い合う優しい姉妹だからこそ、愛に走れなかった、
そんな過去があるのかもしれないと思い、この話を書きました。
如何だったでしょうか。
次回は「ういあず、夏のリゾート編!」を予定しております。
22:名無しNIPPER[sage]
2015/04/04(土) 06:49:15.41 ID:Rs6SpeuzO
読めるようになったぜ綯い交ぜ
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