過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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493: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:39:23.24 ID:OBJgOl+No

 脳に酸素が行き渡らなくなり、意識を手放したくなる。
 だがそれは許されず、自らの支配を離れた両腕も決して止まらない。


以下略



494: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:40:14.31 ID:OBJgOl+No

 幼い心はあまりに脆い。私の心は子犬と死と共に砕かれた。

『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』

以下略



495: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:41:02.86 ID:OBJgOl+No


***


以下略



496: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:41:41.75 ID:OBJgOl+No

 窓の外に目を向けていた男は振り返り、じっとアナスタシアと呼ばれた少女の方を見る。
 逆光によって男の表情はアーニャにはうかがい知ることはできないが、逆にそれが自らの過ちを糾弾してくるような表情をしていると想像を掻きたてる。

「ムニェージャーリ……ごめんなさい」
以下略



497: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:42:48.81 ID:OBJgOl+No

 だがそんなことは今考える必要はない。
 今重要なのは、そう言ったものではなくこの事実なのだ。

 アーニャが、能力の舵を取りきれず破壊活動を行ったことである。
以下略



498: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:43:48.27 ID:OBJgOl+No

「だが事実は事実。

たとえ公には君は何もしていないとしても、謎の女のせいで暴走したとしても、あれを引き起こしたのは君だ。

以下略



499: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:44:46.53 ID:OBJgOl+No

「『カーリー』といえば知っているかな?」

 カーリー、と言われてアーニャはエトランゼのメニューの一つを連想したが、自身で即座に否定する。
 少し脳内を巡らせてみるがやはりその名に覚えはない。
以下略



500: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:45:27.28 ID:OBJgOl+No

 だが次は、こんな失態は犯さないとアーニャは誓う。

(次は……負けません)

以下略



501: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:46:10.65 ID:OBJgOl+No

 それだけでも無視できない、とても危険な存在であることがアーニャにはわかる。
 だがそれを社長は言下に放っておけと言うのだ。
 あんな猛獣よりも危険な女を放置しておくということが、アーニャには理解の範疇を超えていた。

以下略



502: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:47:03.15 ID:OBJgOl+No

 その感情は、かつてのアーニャならば絶対に考えない発想であったのに。

 それは彼女の成長であったのだが、同時にかつてあった『兵士』としての利点を奪っていた。
 なまじ戦えるだけの力があるだけに、その心はねじれを生む。
以下略



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