過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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497: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:42:48.81 ID:OBJgOl+No

 だがそんなことは今考える必要はない。
 今重要なのは、そう言ったものではなくこの事実なのだ。

 アーニャが、能力の舵を取りきれず破壊活動を行ったことである。
以下略



498: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:43:48.27 ID:OBJgOl+No

「だが事実は事実。

たとえ公には君は何もしていないとしても、謎の女のせいで暴走したとしても、あれを引き起こしたのは君だ。

以下略



499: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:44:46.53 ID:OBJgOl+No

「『カーリー』といえば知っているかな?」

 カーリー、と言われてアーニャはエトランゼのメニューの一つを連想したが、自身で即座に否定する。
 少し脳内を巡らせてみるがやはりその名に覚えはない。
以下略



500: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:45:27.28 ID:OBJgOl+No

 だが次は、こんな失態は犯さないとアーニャは誓う。

(次は……負けません)

以下略



501: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:46:10.65 ID:OBJgOl+No

 それだけでも無視できない、とても危険な存在であることがアーニャにはわかる。
 だがそれを社長は言下に放っておけと言うのだ。
 あんな猛獣よりも危険な女を放置しておくということが、アーニャには理解の範疇を超えていた。

以下略



502: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:47:03.15 ID:OBJgOl+No

 その感情は、かつてのアーニャならば絶対に考えない発想であったのに。

 それは彼女の成長であったのだが、同時にかつてあった『兵士』としての利点を奪っていた。
 なまじ戦えるだけの力があるだけに、その心はねじれを生む。
以下略



503: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:47:40.80 ID:OBJgOl+No

 そして社長が言い渡す処置はアーニャにとっても安易に予想できること。それは決して納得のいくということではない。
 もっとも避けたいことが故に、最も容易く予想ができるのだ。
 彼女は齢15にもなる少女であるが、自由意志を持つアナスタシアと言う存在は赤子同然であり、それでいて持っているものが限られていた。

以下略



504: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:48:27.04 ID:OBJgOl+No

「ダー……そうですね。

しばらくお休み、します」

以下略



505: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:49:17.78 ID:OBJgOl+No

「だ、大丈夫か?アーニャ」

 そんな様子のアーニャに誰も声をかけないわけにはいかない。
 心配するような目で一番最初にアーニャに近づいたのはピィであった。
以下略



506: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:49:59.49 ID:OBJgOl+No

「……お休み、もらいました」

「お休み?」

以下略



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