過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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659: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:41:39.57 ID:Ah1rtJBzo

「たしかあのアーニャはんは『復活』の天聖気だったんちゃうん?」

 横で話を聞いていた紗枝は首をかしげながら尋ねる。

以下略



660: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:42:30.40 ID:Ah1rtJBzo

 周子の脳内とは裏腹に、アーニャのことについては話として終わりのような雰囲気になる。


 だがその時、プロダクションの入り口の扉が開き、皆の視線が集中する。
以下略



661: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:43:44.55 ID:Ah1rtJBzo

「私、考えました。お休みをいただいた、意味を。せっかくだから、このお休みの間で、やりたいこと、やってみることに、しました!」

 その表情に必要以上に責任を背負い込んでいた影はない。
 誰もが、アーニャが前を向いて歩きだしていることを理解する。
以下略



662: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:44:43.18 ID:Ah1rtJBzo

「なぁ……」「エー……っと」

「オマエ……誰だ?」「アナタ……どちらさま?」

以下略



663: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:47:27.68 ID:Ah1rtJBzo

 同様に美玲の前に出るは周子。

「どういうこと?あのアーニャを知ってるの?」

以下略



664: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:48:36.58 ID:Ah1rtJBzo

 ロシア語混じりでも、その言葉は日本人のように流暢。
 それなのに誰もがそれを違和感なくアナスタシアと理解し、それでいて別の『モノ』であると理解する。

「あの……ときのや」
以下略



665: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:49:24.37 ID:Ah1rtJBzo

 『ウロボロス』の目的はただ一つ。周子はそれを理解していたが、一応質問する。
 もしかしたら、目の前の怪物の中にまだ『アナスタシア』が残っているかもしれないということに賭けて。

「周子さんは解ってるでしょう?
以下略



666: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:49:59.35 ID:Ah1rtJBzo

「ではみなさん。また会いましょう。

ワタシの願う『正しい』世界か、それとも悠久の渦の中か、何れかは知りませんけど……。

以下略



667: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:51:22.58 ID:Ah1rtJBzo


 同時刻のとある公園。

 目立った特徴もない公園では、近所の主婦が談笑していたり、子供たちが駆けずり回って遊んでいる。
以下略



668: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:52:09.00 ID:Ah1rtJBzo

 言い訳のように小さく呟く。
 誰に聞こえるわけでもない。認知ないほどに希薄化した存在は、この公園の中で唯一の孤独であった。

『ずいぶんと詰まらねえことを、言ってやがる』
以下略



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