過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:08:14.00 ID:l35uEx/h0
2日続けて事件が起こったにもかかわらず、相変わらず学園祭は賑わっている。
適当に露店を巡りつつ、地図を片手に李衣菜と奈緒は会話を交わしていた。
李衣菜「リンゴ飴美味しい?」
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:09:30.19 ID:l35uEx/h0
「きゃあああ!!」
メイド喫茶が見える場所で行くか行かないかグダグダと問答を繰り返してると、どこからか悲鳴が聞こえてきた。
その悲鳴に人々は足を止め、何事かと周囲を見渡す。もちろん二人も一瞬で顔を見合わせていた。
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:11:52.58 ID:l35uEx/h0
『ア”…ア”…』
こちらに気づいたカースが伸ばした腕からぽたりぽたりと黒い泥を滴らせながら近寄ってくる。速度こそ遅いものの、不気味としか言いようが無い。
奈緒「そうじゃないんだ!なんか…、近寄るだけでヘンになりそうだ…!」
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:14:32.97 ID:l35uEx/h0
李衣菜「その子、知り合い?」
ボルトを頭にはめ、帽子をかぶり直した李衣菜が、横から問う。
奈緒「うん、前に色々あって知り合った子なんだけど…」
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:16:22.77 ID:l35uEx/h0
奈緒「ちょ、ちょっと李衣菜!?」
李衣菜「いやぁ…なんかこれしかないかなって」
李衣菜に倒れこむように気を失ったみくを今度は壁により掛かるように寝かせ、少しして彼女は目を開いた。
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:19:07.40 ID:l35uEx/h0
奈緒「そうだ、身体は大丈夫か?違和感とかは?」
みく「まだちょっとくらくらしてるけど…違和感も無いし問題なさそうにゃ」
奈緒「よかった…」
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:25:31.12 ID:l35uEx/h0
そんな出来事とほぼ同時刻。屋台で買った食べ物を機嫌良さそうに持ち歩くあずきと涼がいた。
あずき「もう3日目だけど、涼さん…おっきいライブで歌うって大変じゃない?毎日ここに来て、歌って…」
涼「まぁ、大変っちゃ大変かな…でも、この学園祭で歌えるってのは結構名誉なことなんだ、それならその期待に答えなきゃだし」
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:27:22.59 ID:l35uEx/h0
あずき「カースがカースを襲ってる!?」
涼「…カースが近くにいるなんて聞いてないんだけど…」
眠り草『ヤッベー☆メイド喫茶のこと考えてたからカースの気配を察知し忘れたでござるぅ☆』
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:28:33.25 ID:l35uEx/h0
あずき「…なにあれ」
眠り草『カースでござるな』
涼「…やけに素早いカースだったな」
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◆zvY2y1UzWw
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2016/01/29(金) 02:29:18.41 ID:l35uEx/h0
日菜子「…王子様、大変なことになってますねぇ?」
日菜子「『屍食教典儀』がこんなことになるなんて、流石に日菜子にも予想外でしたよぉ」
学園の裏山で、少女がふわふわと浮かぶ暗闇に話しかけながら学園祭の人の流れを見つめている。何かを探すように。
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