過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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713: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 22:50:56.31 ID:OdbudYhc0

 ヤミヅチを仕留めたのはシャキョウ自身だ。それだけではない。六戦士すべて、彼が殺した。そのためにアサミ=ロイが欠かせぬ役割を果たした。
 アサミ=ロイは王子をネオトーキョーに呼び、獣人界の危機を知らせた。同時に六戦士をネオトーキョーに誘き寄せ、王子との戦いの場を整えた。
 王子は逆賊を討ち果たし、あとは獣人界に凱旋して王位を継ぐのみ。王子はアサミ=ロイに名誉ある地位を与えようとしたが、彼は無欲じみて辞退した。

以下略



714: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 22:52:46.01 ID:12lMyB4a0

 ライオン獣人の第六感は、眼前で膨れ上がる殺気を悪霊のシルエットとして知覚した。
 白髪白ヒゲの獣人はジャケットを脱ぎ捨て、シャツの袖を引きちぎり、剥き出しのダイコンめいた腕からストレートパンチを放つ態勢に入っていた。

「何をッ……ゴアアオオオオーッ!」
以下略



715: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 22:54:37.98 ID:12lMyB4a0

「だが、獣人界にいる限り、この腕のせいで私の力は認められることがなかった。呪わしい何かと見なされ、王位継承の決闘すらも許されず」

「獣人界を恨み、憎んでいるのか!? 僕が帰らなければ戦乱は止まらず、滅びるまで続くと!? 僕に六戦士を殺させたのも!」

以下略



716: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 22:57:41.97 ID:H+PnEL/o0

 ヌエ獣人は無邪気に笑った。シャキョウは今や己を待つ運命を理解していた。胸を踏み押さえる脚から逃れようともがくが、抵抗する力はなかった。

「本命は君だった。これまでの改造獣人で集めたデータは全て君のためのものだ。陸海空を統べる、真の意味での百獣の王となりたくはないか?」

以下略



717: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 22:59:59.86 ID:12lMyB4a0

「プリミティヴ・バーニングダンサーです。迷惑な企み、ここで終わらせるよ!」

「アイドルヒーロー……嗅ぎつけおったか。だが、キキイーッ!」

以下略



718: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:01:53.66 ID:H+PnEL/o0

 ヌエ獣人の拳がバーニングダンサーの胸の中心を捉え、軽く突いた。一呼吸の後、踊り子の胸と背が爆ぜ、彼女は血肉を撒き散らしながら吹き飛んだ。
 間髪を入れず、ヌエ獣人は再びイツキに牽制の金ボタン投射。だが、ボタン弾は空中で炎に包まれ、灰と化した。

「……なんと。これで死なぬか」
以下略



719: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:03:31.52 ID:OdbudYhc0

#4

 踊り子の決死の攻撃は苛烈さを増し、ヌエ獣人を釘付けにする。火の粉や瓦礫の雨をかいくぐり、イツキは辛うじて王子のもとへたどり着いた。
 ……何たる獣人界最強の戦士にして蛮王の血を引く証、強靭な生命力であろうか。王子は既に意識を取り戻し、何やら口をパクパクと動かしていた。
以下略



720: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:06:20.86 ID:H+PnEL/o0

 振り返りもせず左の裏拳、砲弾めいて飛来するヒョウタンを粉砕! ……だが、

「グワーッ!?」

以下略



721:【HeatUp!DANCER&KUROKO】[sage saga]
2016/02/03(水) 23:08:30.85 ID:H+PnEL/o0

「構わぬ! 所詮小娘が二匹! 生きてきた歳月も、戦の経験も、私の足下にすら! キッキャーッ!」

 イツキの背後よりヌエ獣人! 己のアイデンティティー崩壊を前に気取る余裕なし! 捨て去ったはずの野性を剥き出しにした暴力がみなぎる!
 白タイガーの腕がプレスマシンめいて二人を叩き潰さんと迫る! ……だがその時、KABOOM!
以下略



722: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:11:02.18 ID:H+PnEL/o0

「構わぬ! 所詮小娘が二匹! 生きてきた歳月も、戦の経験も、私の足下にすら! キッキャーッ!」

 イツキの背後よりヌエ獣人! 己のアイデンティティー崩壊を前に気取る余裕なし! 捨て去ったはずの野性を剥き出しにした暴力がみなぎる!
 白タイガーの腕がプレスマシンめいて二人を叩き潰さんと迫る! ……だがその時、KABOOM!
以下略



723: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:12:29.21 ID:H+PnEL/o0

 だがヌエ獣人の闘争本能が敵を即座に分析する! 速いが、一撃の重さは彼が遥かに上。攻撃を受け止め、抱え込んで全身の骨をへし折るべし!

「キィヤーッ!」

以下略



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