過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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788: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:45:21.05 ID:ljDzQOQtO
「ッシャァ!」

 竜のシャウトが駆け抜け、爪に反射する光が揺らめいた一瞬、回避運動を試みた光の視界が、前触れ無く暗闇に包まれる───否!

 直後に鈍い金属音が響き、視界が暗闇になったのではなく、漆黒の壁が眼前を覆い、ラプターの爪を防いだのだと気付く。───少女の能力か!
以下略



789: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:46:21.39 ID:ljDzQOQtO
「チィ──…」

 破片を全て叩き落としたラプターが忌々しげに呻く。

 存在を保てる最低限の大きさを失った影の破片は霧に変じて元に還る。
以下略



790: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:46:50.32 ID:ljDzQOQtO
『ッ!!ヒカル!そいつはダメだ───!』
「……まぁ、事象を切り開くのが必ずしも自分とは限らないけどね」


「えっ──?」
以下略



791: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:47:22.10 ID:ljDzQOQtO


「拓海」

「あン?」
以下略



792: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:48:29.21 ID:ljDzQOQtO
「で、何の用だ?」

「昨日の件だ」

 そう短く告げるや、拓海の纏う雰囲気がまた別の物に切り替わるのをパップは知覚した。
以下略



793: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:49:12.23 ID:ljDzQOQtO
「ついさっきだが、あの…、…女なんだな?」

「ああ、人間なら女だったぜ」

「よし、あの女。…が残した武器やれバイクやれを解析した結果が出た」
以下略



794: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:50:02.27 ID:ljDzQOQtO
「続けろ。根拠ナシとは言わねぇんだろ?」

「ああ…まず一つ。さっき桐生の系列の製品だとは言ったが、あれはピカピカの最新モデル…そんじょそこいらのヤツが手に入れられる代物じゃあない」

「ああ、ありゃ間違いなく良いマシンだったぜ」
以下略



795: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:50:36.08 ID:ljDzQOQtO
「…解せねえな、それにしちゃ動きが早過ぎる。犯行声明の直ぐから計画を立てたって、何時間の話だ?」

「だが、否定はできん…GDFに被害が出たり、バイク野郎の独断を許したのも、それこそそれが理由になっちまう」

「成る程なァ…ケッ、アコガレのアイドルヒーローサマがなんでこんな臭せぇ話しなくちゃいけねぇんだ、お?」
以下略



796: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:51:07.85 ID:ljDzQOQtO
「はっ………?」


 夢か現か───などという文句は、この世界にあっては既に無粋なものだったかも知れない。

以下略



797: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:52:03.21 ID:ljDzQOQtO
「…ライト?」

 数秒ほどの沈黙が流れ、居たはずの相棒の声は聞こえない。

 はっと思って自分の体を精査し、次にぐるりと周囲を見渡してみた光は、そこで漸くライトの姿がすっかり消えていることに気付いた。
以下略



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