過去ログ - めだかと善吉の千夜一夜物語
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33:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:04:18.56 ID:oFYPZjWj0
ちょっと迷ったようなしぐさを見せてから真黒さんがゆっくり口を開いた。

「安心院さん、もしかしたら鶴喰くんには『独楽図解』と『引っ張り足』以外にも
もうひとつ秘密があるんじゃないか?」

「真黒くん、気づいていたのかい?」

「いや、僕が気づいたわけではないよ。
めだかちゃんが『鶴喰鴎の戦闘には3つの秘密がある』と言っていたんだ。
だが、先ほどくじらちゃんが指摘したのはふたつの秘密。
僕は妹の判断を信じる。だからあとひとつ秘密があると考えたんだよ」

「ふうん。君の妹への愛だけは尊敬に値するよ。
これは難問だから答えを言ってしまうけれど、
鶴喰鴎のもうひとつの秘密は言葉によって相手を怒らせる、
彼が独学で身につけた技術だよ。
不覚にも僕ですら鶴喰くんの言葉で少しいらついてしまったよ」

安心院さんの言葉に真黒さんは少し考え込んだ。

「だから、めだかちゃんは相手の言葉を聞かない『乱神モード』で攻略したということか。
納得したよ。ありがとう」

「さて、人吉くん。今日のトレーニングの話だが……」

俺は決断をしていた。

「安心院さん、ひとつやりたいことがあるんですけど……」



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