過去ログ - めだかと善吉の千夜一夜物語
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21:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:34:42.05 ID:oFYPZjWj0
善吉、神葬祭の際にお前の言った
「百年後でも千年後でも未来はいつでもそこにあると信じている」
という大刀洗先輩に関する分析は正しいと思う。
欲のない大刀洗先輩でも未来があることだけは望んでいる。
これは本当に重たく難しい任務を課されたものだ。
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:36:02.92 ID:oFYPZjWj0
【後編】『ダークヒーロー鶴喰鴎』

めだかちゃん、今日は何の話をしようか。
何年も離れていたから話したいことがいっぱいあるぜ。

以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:40:23.92 ID:oFYPZjWj0
鶴喰鴎、バーミーに初めて会ったのは、
めだかちゃんに敵対宣言をした日のことだった。

顔のほとんど上半分を覆い隠す前髪に、どこを見ているのか定まらない視線。
あの異様な雰囲気は今でも覚えている。
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:42:09.66 ID:oFYPZjWj0
真・フラスコ計画が始まって幾日かが経ったときのことだった。
安心院さんの「これで安心めだかちゃん対策ぅぅっ」の第何弾かが終わった後に、
真黒さんが安心院さんに声をかけた。
もちろん真黒さんとは、めだかちゃんの兄であり、
俺の義兄であるところの黒神真黒のことだ。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:44:18.37 ID:oFYPZjWj0
「宗像くんは独断専行で球磨川くんを殺してしまうし、
鶴喰くんは独断専行でめだかちゃんを襲いにいってしまう。困ったものだよ」

安心院さんは全く困ったようには聞こえない口調で答えた。

以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:47:57.12 ID:oFYPZjWj0
逸れかけていた話題を真黒さんが戻した。
バーミーは、一対一でしか人と話すことができなかったので、
このような集まりに顔を出すことはなく、直接本人に尋ねることはできない。
つまり、責任を押しつけやすいともいえる。

以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:51:48.92 ID:oFYPZjWj0
「しかし、そこまで心配なら『これで安心鶴喰鴎対策ぅぅっ』でもしておこうか」

「是非とも聞いておきたいな。鶴喰という名前にも興味がないわけでないしね」

安心院さんの提案に即座に真黒さんは応じる。
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:53:37.86 ID:oFYPZjWj0
「うーん……。真黒くん、名瀬さん。
フラスコ計画統括の経験者たる君たちはどう思うかな? 
人吉くんにお手本を見せてやってくれよ」

真黒さんは名瀬師匠のほうを見て、軽く手を上げた。
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:55:13.81 ID:oFYPZjWj0
「そして、もうひとつは恐らく相手の行動を妨害するタイプのスキル。
人吉のいう予知も悪くない考えだが、
それにしては人吉が攻撃するまで待っていたみたいだし、
黒神の背後を取ったときも攻撃に移らず、相手の蹴りを待ってその靴を食べている。
この点を考えるとリアクション型の能力。
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 01:58:26.69 ID:oFYPZjWj0
「なるほど。スキルの分析は分かった。
では性格や行動パターンのほうはどうかい? 
鶴喰鴎は人吉くんやめだかちゃんの敵になりうる存在なのかい?」

冷静な真黒さんの声で、名瀬師匠も冷静さを取り戻したようだった。
以下略



31:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:01:00.30 ID:oFYPZjWj0
「性格を分析するなら過負荷のほうだ。
過負荷は、全てをなかったことにしたい、周りを自分と同じく不幸にしたい球磨川禊。
他人の傷口を開きたい志布志飛沫。
負担を他人に押しつけたい蝶ヶ崎蛾々丸。
歪んだ欲望に根差した能力であることが多い。
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:03:11.22 ID:oFYPZjWj0
「じゃあ、俺は帰らせてもらうぜ。今日は古賀ちゃんと一緒に遊ぶ約束なんだ」

古賀いたみ。験体名、『骨折り指切り(ベストペイン)』。
普通で凡庸な自分を嫌い、最高の自分(いたみ)を求める異常の持ち主。
名瀬師匠の改造の痛みに耐え
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:04:18.56 ID:oFYPZjWj0
ちょっと迷ったようなしぐさを見せてから真黒さんがゆっくり口を開いた。

「安心院さん、もしかしたら鶴喰くんには『独楽図解』と『引っ張り足』以外にも
もうひとつ秘密があるんじゃないか?」

以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:06:06.08 ID:oFYPZjWj0
「バーミー、もし今日の訓練で俺が勝ったら、
俺と一緒に黒神めだかを倒さないか?」

確かに安心院さんの言った通り、過負荷には関わらないほうがいいのかもしれない。
だが、めだかちゃんが球磨川と正面から向き合うことで、
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:08:05.71 ID:oFYPZjWj0
「『ひとり最高! ……って言ってくれたら嬉しいんだけどねー
――だって主人公(おまえ)が言えば何でも正しくなるんだろう?』、
バーミーがめだかちゃんに言った台詞だろ」

「言いましたけれど、それが何か? 
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:10:05.03 ID:oFYPZjWj0
「……めだかちゃんはいつも味方よりも敵を求めていた。
それは正しすぎる自分のあり方を憂いていたのだと思う」

「おいおい、黒神めだかの話が私に何の関係があるんだい?」

以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:11:59.19 ID:oFYPZjWj0
――番外、あるいは盤外――

箱庭学園理事長室。
黒神宇宙センターでの黒神めだかと桃園喪々の激闘の裏で3人の男が顔を合わせていた。

以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:13:45.10 ID:oFYPZjWj0
「そういえば、真黒くん。あなたは誰と連絡を取っていたんですか?」

話し合いがあらかた終わったところで、
スマートフォンを操作する黒神真黒に不知火袴が聞く。

以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:15:42.07 ID:oFYPZjWj0
「僕が注目したのは安心院なじみにスタイルが通用したことです。理事長」

「『名札使い』、桃園喪々のスタイルによって、安心院なじみが封じられたことですか。
しかし、その気になったらすぐに封印を解いて脱出できたようですが。
あれではとても通用したとは言えないと思いますが」
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:17:56.69 ID:oFYPZjWj0
「ぱっぱっぱっ、真黒くんはそちらに着目したのですか。私は別の人物に注目しましたよ」

「ほほう。ぜひお聞かせ願いたい。舵樹くん」

「鶴喰鴎くんですよ。不知火翁。
以下略



41:名無しNIPPER[sage]
2015/04/15(水) 11:34:46.49 ID:uFGgIn5Qo

>>1の考えた裏設定を淡々と語ってる感じだな
物語ならもうちょいストーリー性欲しかった


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