過去ログ - 久世橋「九条カレンさん、私はあなたのことを……」
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:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 02:25:52.05 ID:PpSbly8Po
久世橋「九条さん、これで何度目ですか。廊下は走らないようにと言いましたよね」
下校の時間、廊下の曲がり角から突如目の前に現れた少女は今私に叱られている。
九条カレンさん、私のクラスの生徒である。
カレン「ご、ごめんなさいデス! ちょっと急いでて……」
久世橋「急いでいるからといって走っていいものではありません!」
そう一喝すると彼女は萎縮する。
いつもの元気な笑顔の顔が強張っていてまるで怯える小動物のようだ。
私としては別に怖がらせるつもりはなかったのでここまでやってしまうと多少罪悪感を感じてしまう。
が、そこは教師。時には心を鬼にしなければいけない。
久世橋「走っている途中で誰かにぶつかったらどうするんですか。大怪我に繋がってしまうかもしれないんですよ」
カレン「はぁい……」
久世橋「分かったら二度と走らないように。いいですね?」
念を押し彼女を解放した。
こっぴどく叱ったせいか流石の九条さんもすっかり落ち込んでいる。
そんな姿を見てやりすぎたかと思ったが、これで廊下を走らなくなるのならそんな気持ちも振り切れる。
ほっと一安心……した矢先だった。
カレン「シノー!!」
久世橋「九条さん!!」
友人を見つけて走り出した彼女を私は再び叱るのだった。
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2
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/15(水) 02:27:15.68 ID:PpSbly8Po
九条カレンさん、明るく屈託のない性格で周囲を元気にさせてくれる彼女はクラスでも人気者である。
金色のロングヘアーは美しくもあり繊細なように見え、活発な彼女とはまた違った一面を覗かせるようにも思えた。
ともかく元気なのは結構であるしむしろ学生としては健全である。
しかし元気すぎるのは問題だ。
以下略
3
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 02:27:50.28 ID:PpSbly8Po
久世橋「ありがとうございます、烏丸先生」
同じ職場の先輩である烏丸先生は私の憧れである。
物腰柔らかく大らかで周囲を癒してくれる存在感は私にとって理想の女性像だ。
以下略
4
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 02:28:43.76 ID:PpSbly8Po
・・・・・
後日、授業が終わった家庭科室で私は再び九条さんを叱っていた。
調理実習の最中にうっかり小皿を割ったのが原因だ。
一度ならまだしも今日はこれで三度、一日に三皿、不注意にもほどがある。
以下略
5
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 02:29:47.16 ID:PpSbly8Po
久世橋「に、逃げることはないじゃないですか!」
カレン「だ、だってクゼハシ先生が睨んでくるからデス!」
久世橋「睨んでなんか……」
以下略
6
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 02:30:10.57 ID:7S+rHgPbo
きんモザss来た!
7
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 02:30:44.98 ID:PpSbly8Po
敬礼を解きしおらしくなった九条さんが急に私に問いかけてきた。
唐突な質問に身を構える。
なぜそんな質問を? 厳しく叱りすぎて本当に嫌われていると思ったのだろうか
久世橋「そ、そんなわけありません! 生徒のことを嫌う先生がいるものですか!」
以下略
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/15(水) 02:35:09.67 ID:PpSbly8Po
スローペースになると思いますが今後もちまちま投下していきます
9
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 02:38:08.29 ID:7S+rHgPbo
期待
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/15(水) 02:50:17.22 ID:PpSbly8Po
>>1
笑顔の顔が→×
笑顔が→○
失礼しました
11
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 22:13:25.36 ID:TP8ZxarYO
うむ
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/16(木) 01:19:58.63 ID:b2FObSvUo
・・・・・
休日。今日は朝早く起き部屋の掃除も洗濯も済ませた。
ソファの上で足を伸ばしペットの猫と戯れながら午前中をくつろぐ。
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/16(木) 01:22:20.32 ID:b2FObSvUo
振り向くと学校でいつも叱っている彼女がいた。
久世橋「く、九条さん!?」
制服と違い白いジャケットに中は黒地のシャツ、チェックのスカート穿いていて普段より大人っぽく見えるが
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/16(木) 01:26:15.52 ID:b2FObSvUo
久世橋「す、好きではありませんしニヤニヤもしていません。九条さんには関係ありません!」
とりあえず否定する。そもそもお店の中に入ったことはないんだから好きかどうかなんて言えるわけがない。
足早にその場から立ち去ろうとするが、後から九条さんが追ってきた。
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/16(木) 01:28:58.15 ID:b2FObSvUo
休日にたまたま出会っただけですぐご飯に誘えるなんて、このコミュニケーション能力は大したものだ。
バイキング形式のお店でお皿を片手に何を食べようか悩んでいる彼女を見ながらそう思う。
私は結局彼女に言われるがまま食べ放題のお店に来てしまっていたのだ。
目の前には長テーブルに様々な料理が並べられている。パスタに揚げ物、お寿司にピザまでより取り見取り。
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/16(木) 01:35:00.23 ID:b2FObSvUo
カレン「これは絶対に美味しいデス!」
久世橋「だったら自分のお皿に乗せればいいでしょう」
カレン「二人で同じものをお皿に乗せたら意味がないデス。後で食べさせ合いっこするデス!」
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/04/16(木) 01:36:24.89 ID:b2FObSvUo
ここまでです
18
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/16(木) 02:02:35.42 ID:kaBm5iSjo
乙乙
19
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/16(木) 03:19:57.87 ID:pPz6c73Mo
おつ!
いい感じ
20
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/16(木) 10:47:34.71 ID:YHvKCqjoO
これは期待ですわ
21
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/16(木) 12:26:27.70 ID:ogWNZdnUo
くぜカレは宇宙
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