136: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:42:58.42 ID:20UOmYBU0
――ご飯が美味しかった。
旅館といえばとにかく種類を多く取り揃えた小皿メインの料理を想像する人が多いだろう。
けれど私達の泊った旅館は違う。
まずお鍋。具材が最初から入っていて、煮込むだけのよくあるタイプのお鍋だ。
ここだけ聞けば、小皿メインでもよくある一人分の小さい鍋を想像する人も多いはずだ。
137: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:43:31.44 ID:20UOmYBU0
穂乃花「……あ」
ちょっとして今の状況を把握。
あれから旅館に帰ってみんなでご飯を食べて、それからお風呂に入って――で、
138: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:44:06.01 ID:20UOmYBU0
カレン「――ハイ。ホノカになら」
――よかった。断られたらどうなることか。私の心が。
顔を赤くさせ、頷くカレンちゃん。どういう意味かは分かっているみたい。
カレンちゃんの許可をもらっても緊張はおさまりそうもない。
139: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:44:57.16 ID:20UOmYBU0
穂乃花「ん、っ……」
数秒触れ、離す。
互いの吐息がかかる距離。段々と緊張よりも気分の高揚が勝ってくるのを私は感じた。
再度、口づけ。今度は深く、手はカレンちゃんの胸に。浴衣の上から撫でるように触る。
140: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:45:50.16 ID:20UOmYBU0
カレン「……っ。恥ずかしいデス」
露わになるカレンちゃんの身体。
私が想像するよりももっと綺麗で、普段の彼女とはかけ離れた姿に、興奮を感じてしまう
これほど文句のつけようのないスタイルなのに、カレンちゃんはもじもじと恥ずかしそうに身体を隠そうとする。
141: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:47:05.66 ID:20UOmYBU0
乃花「んっ、カレンちゃん、好きだよ……っ」
もうなにがあっても止められない。
キス。うまく舌を動かせないでいるカレンちゃんの口内を貪るように味わい、指を浅く中へ。
とろんと、蕩けた目を向けられ私の思考能力が下がっていくのを感じた。
142: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:47:51.33 ID:20UOmYBU0
カレン「でも、ホノカのものになったような気がして……幸せデシタ」
穂乃花「……うん。私も幸せ気分だよ」
カレンちゃんの普段見れないえっちな姿を存分に見れて――なんて口には出せないけど、私は笑顔で答える。
143: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:48:24.98 ID:20UOmYBU0
穂乃花「ずっと一緒……」
ちょっとは私もカレンちゃんに追いつけたのかな。
なにかの物語のヒロインみたいな、きらきらしていてあたたかい彼女みたいに。
私を照らしてくれる彼女みたいに。
144: ◆mTbG5lpx.U[saga]
2015/08/02(日) 05:55:01.13 ID:20UOmYBU0
遅れました。
これにてこのSSは完結です。
145:名無しNIPPER[sage]
2015/08/02(日) 06:53:39.78 ID:BWJaG1Dlo
面白いと思ったSSは他にもありますが、完結して寂しいと思ったのはこのSSが初めてです
お疲れ様でした、これからも面白いSSを書いてください
本編でも穂乃花がカレンにとって特別な存在になるといいなぁ…
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