67: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 18:54:09.06 ID:gEjvLFLL0
王子(姫様を失ったら…)
王子がこの世界で最も愛している者が失われる。
王子を必要としてくれている唯一の人がいなくなる。
68: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 18:54:43.34 ID:gEjvLFLL0
姫「あ、お…王子様…」
王子がねじ伏せられる様子を見ながら、姫はただ震えていた。
王子の表情が苦痛に歪んでいる。自分のせいで、痛めつけられている。その状況が辛くて、でも何もできなくて。
69: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 18:55:21.66 ID:gEjvLFLL0
姫は恐怖に震えた。
少し前までの自分なら、ここまで死を恐れなかった。
誰からも必要とされていない、忘れられた姫君が、どうしてこの世に未練を抱けようか。
70: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 18:56:09.26 ID:gEjvLFLL0
勇者はすぐに危険を察知し、後ろに跳んだ。
それと同時だった。勇者の立っていた場所で何かが弾けたのは。
勇者「これは…!!」
71: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 18:56:51.85 ID:gEjvLFLL0
ドサッ
勇者「が…っ」
兵士「勇者様!?」
72: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 18:57:22.50 ID:gEjvLFLL0
王子「姫様…!良かったご無事で…」
だが、そんなことすぐにどうでも良くなった。
何があったのかはわからないが、わからなくてもいい。姫が無事なら、それでいい。
73: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 18:58:19.60 ID:gEjvLFLL0
王子「どうしてそんなこと言うんですか!?」
王子は姫に向かって1歩踏み出す。
王子「うわっ!?」
74: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 18:59:13.75 ID:gEjvLFLL0
姫「ごめんなさい、王子様…」
王子には届き得ない小声で、姫は呟いた。
姫(私も、もっと貴方と居たかったです)
75: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/16(土) 19:00:54.20 ID:gEjvLFLL0
今日はここまで。
明日完結できればいいなーと思います。
76:名無しNIPPER[sage]
2015/05/16(土) 19:10:54.38 ID:zWlppK6To
乙
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