過去ログ - 艦隊これくしょん 〜艦これ〜  Bright:金剛
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230: ◆li7/Wegg1c[sage saga]
2015/11/05(木) 00:00:33.60 ID:qVzFEpzu0


同刻、横須賀鎮守府近辺の港。白い雲がいくつか浮かぶがよく晴れた日の午前。海の上にぽっかり五つの影が浮かんでいた。

一つは小さな四つの影、もう一つはそれよりふたまわりも大きい影。四つの影は暁、響、雷、電だった。彼女達は艤装を装着し、おぼつかない足取りで海の上に浮かんでいた。

もう一つの大きな影の主は、抹茶色の服を着た茶髪の少女・軽巡洋艦の大井だった。

大井は軽巡洋艦でありながら練習艦として後輩や同輩を指導する立場にもあった。

普段は呉鎮守府で相棒で北上ともども練習艦として駆逐艦の指導を担当しているが、今回電達の訓練のため、古巣である横須賀鎮守府に伊吹提督に呼ばれてやって来たのだ。

「魚雷演習、始め! 撃てぇーっ!」

電達は腰を震わせながら、腰の艤装に備え付けられた模擬魚雷を構えた。

「やぁ!」

「ウラー!」

「ってー!」

「なのです!」

四人の艤装に火花が飛び散って雷撃が放たれ、標的のブイめがけて魚雷が勢いよく飛び出し、鋼鉄の雷魚は獲物をめがけて波間を切り裂き突進した。

が、まともに的に命中したのは響のみだった。暁は尻もちをついてスカートを濡らし、雷と電の放った魚雷はでたらめな方向へと飛び去ってしまった。

「響さん四発中二発命中! 他は…。暁さん、電さん、雷さんが一発ずつしか当たってないわね」

「あうぅ…」

四人は項垂れてしまった。とりわけ、暁は長女であるにも関わらず響に負けたことに内心屈辱を感じ、顔を真っ赤にした。



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