371:名無しNIPPER[saga]
2015/11/15(日) 22:27:20.57 ID:wcpQ9csX0
初めて二人が話すところを見たが、やはり卯月ちゃんが弥生ちゃんに対して持つ思いは相当悪いものみたいだ。
でもそんな思いを持ってしまうのも仕方のないものなのかもしれない。
卯月ちゃんにとって、今の弥生ちゃんは親友の皮を被った未知の存在。
372:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:28:45.70 ID:wcpQ9csX0
僕の様子を伺うように、恐る恐ると弥生ちゃんは俯かせていた顔を上げ、僕に瞳を向けた。
瞳は不安と恐怖に揺れていて、どうしたらいいのか分からないと、そう僕に告げていた。
373:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:30:21.72 ID:wcpQ9csX0
弥生「……でも……」
それでも弥生ちゃんはその希望の光に縋ることに迷った。
374:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:31:37.95 ID:wcpQ9csX0
・・・・・・
弥生「……もう、大丈夫……です」
375:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:32:40.69 ID:wcpQ9csX0
「……勝手に撫でてしまい申し訳ありませんでした」
弥生「い、いえっ!全然っ……そんな……こと……」
「そう……ですか」
376:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:33:41.63 ID:wcpQ9csX0
「はい?」
弥生「……ほんとうに……いいん、ですか」
377:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:35:32.09 ID:wcpQ9csX0
さて、それじゃあ纏まったところで話を聞くか。
瑞鳳さんと如月ちゃんとの話によると、今の弥生ちゃんはこの鎮守府にきてからの記憶を失っているという話だけど……弥生ちゃんはそれをどう認識しているんだろうか。
378:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:36:41.05 ID:wcpQ9csX0
「なるほど。……卯月殿とは学校からのご関係なんですか?」
379:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:38:32.22 ID:wcpQ9csX0
「それでは『学校』に居た頃は卯月殿とも仲が良かったんですね」
弥生「……はい。とくに仲、良くて……いつもうーちゃんが私を引っ張ってくれて、色んな所に連れて行ってくれて……」
380:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:40:44.00 ID:wcpQ9csX0
それから弥生ちゃんは辛そうにしていた表情を笑顔に変えて、様々な思い出を語ってくれた。
キサラギによって植えつけたれた、偽りの記憶を。
381:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:42:02.77 ID:wcpQ9csX0
弥生「楽しかったなぁ……」
一通り思い出を語り終えると、弥生ちゃんは息をついてそう言葉を零した。
616Res/599.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。