15: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:34:01.51 ID:iBL1VWWio
「さっきラジオ局の人と話してたんだけどな、君たちで番組やらないかって」
「おおっ、冠番組ですよ、冠番組っ」
「私は、少し自信がないわね」
「大丈夫だよ千早ちゃん、私も春香ちゃんもいるんだし」
16: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:34:35.71 ID:iBL1VWWio
「了解。それともう一つ、こっちはほぼ固まった話なんだけど。新曲について」
「本当ですか、プロデューサー!?」
新曲と聞くや、千早が飛びつかんばかりに身を乗り出す。
17: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:35:53.41 ID:iBL1VWWio
「是非、やらせてください」
千早は即答。
相変わらず歌に関することには貪欲だ。
18: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:36:20.83 ID:iBL1VWWio
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作詞の件は、その日のうちにイメージが固まったらしい。
なぜか俺には詳しく教えてくれないので、らしいとしか言えない。
19: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:37:01.04 ID:iBL1VWWio
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カタカタとキーボードをたたく音が事務所に響く。
今日、アイドルたちは久しぶりの全日オフ。
20: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:37:31.64 ID:iBL1VWWio
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21: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:38:01.42 ID:iBL1VWWio
「お疲れ、春香」
「プ、プロデューサーさん!?」
俺が入ってきたことにも気づいていなかったようだ。
22: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:38:37.04 ID:iBL1VWWio
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しきりに遠慮する春香を助手席に押し込み、車を走らせる。
23: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:39:11.50 ID:iBL1VWWio
「気になってたんだ。千早や雪歩の見えないところで、時々辛そうな顔してたろ」
「プロデューサーさん……」
俺はひたすらに前を向き続ける。
24: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:39:45.73 ID:iBL1VWWio
「千早ちゃんみたいに歌が上手なわけじゃない。雪歩みたいにステージでの表現力があるわけじゃない」
天海春香のアイドルとしての資質は、技術的な話とは別のところにある。
しかしそれは、本人には無自覚だったということか。
25: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:40:12.58 ID:iBL1VWWio
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