過去ログ - 律子「待ちくたびれたプロデューサーへ」
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:20:42.64 ID:O6N65gcso
 プロデューサーはゴシゴシと涙を拭って、両の手を私の頬へそっと添えた。

「な、なに……?」

「頑張れよ。絶対、忘れないからな」
以下略



32:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:21:14.23 ID:O6N65gcso

「名残惜しいな」

「そういうこと言わないでよ、さよならが言いづらいじゃない」

以下略



33:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:21:48.31 ID:O6N65gcso
 8

 はー、と思わずため息が転がり落ちそうになるのを、すんでのところで受け止める。
 祝賀パーティとは言うけれど、私には堅苦しくて仕方ない。

以下略



34:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:22:34.77 ID:O6N65gcso
 会場を出てすぐ、携帯電話を鞄から取り出す。
 一応、まだ会場に居るマネージャーに、先に帰る旨をメールしておこうと思って、だ。

 待ち受け画面を開くと、不在時に着信のあったことを示すアイコンが点滅していた。
 着信履歴の一番新しい名前に、私はついつい頬を緩めてしまった。
以下略



35:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:23:51.68 ID:O6N65gcso
「どうしたんです。もしかして、待ちきれなくなった?」

「えーとだな、まずは、おめでとう律子! ……と言わせてもらおう」

「ああ、えーと、ありがとう。大したことじゃないけど」
以下略



36:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:24:17.05 ID:O6N65gcso

「頑張ったな、律子」

「あははっ、当然の結果ですよ」

以下略



37:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:24:44.33 ID:O6N65gcso

「律子、誕生日おめでとう」

「へっ、あれっ、今日でしたっけ」

以下略



38:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:25:41.21 ID:O6N65gcso

「……あの、プレゼント、開けてもいいですか?」

「どうぞ。この廊下じゃ、色気もないが」

以下略



39:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:26:10.86 ID:O6N65gcso

「あははっ、どうしよう、わ、私、こんな不器用だったっけかな……」

頬だけじゃなく、耳まで熱くなるのが分かる。

以下略



40:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:26:50.51 ID:O6N65gcso

「おかしいな……」

「どうしました、プロデューサー殿。まだ付けられませんか」

以下略



41:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:28:49.67 ID:O6N65gcso
以上で『律子「待ちくたびれたプロデューサーへ」』を終わります。
拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。

律子、誕生日おめでとう。


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