15: ◆Rqkr/iCaBpzw[saga sage]
2015/07/11(土) 23:13:22.73 ID:if7sMFiq0
餌を食べた後も猫は梓の手をぺろぺろ舐めていた。
「梓ちゃんの手、おいしいのかしら」
可笑しそうに笑いながら紬が言う。
16: ◆Rqkr/iCaBpzw[saga sage]
2015/07/11(土) 23:17:27.21 ID:if7sMFiq0
そうして遊んでいるうちに紬は気づいた。
「この子のヒゲ、変わってるね」
紬の呟きを聞いて、梓は猫をまじまじと見る。
17: ◆Rqkr/iCaBpzw[saga sage]
2015/07/11(土) 23:18:04.87 ID:if7sMFiq0
つづく。
18:名無しNIPPER[saga]
2015/07/12(日) 09:50:56.48 ID:KYUJqWZPO
乙
19: ◆Rqkr/iCaBpzw[saga sage]
2015/08/10(月) 04:39:36.78 ID:yyMNkMTx0
春。
N女子大学入学式の数日前。
寮の一室に琴吹紬と中野梓はいた。
「それで、梓ちゃん、本当によかったの? 唯ちゃん達と同じ寮じゃなくて」
20: ◆Rqkr/iCaBpzw[saga sage]
2015/08/10(月) 04:41:25.48 ID:yyMNkMTx0
黒猫を飼うことを決めた当時、実家で預かってもらう予定だった。
唯達と一緒に暮らしていた寮はペット禁止だったからだ。
しかしその後調べて見ると、N女子大には寮が4つあり、そのうち一番古いこの寮だけはペットを飼えることが判明した。
紬はすぐに転寮手続きをとり、こちらの寮に越してきた。
唯達と離ればなれになるのは辛かったが、大学で毎日のように会えるので、我慢しようと決めたのだ。
21: ◆Rqkr/iCaBpzw[saga sage]
2015/08/10(月) 04:42:12.06 ID:yyMNkMTx0
「梓ちゃんが隣に来るって、ユズ。よかったね」
紬は膝の上に陣取っている猫の背中を撫でながら話しかける。
ユズと名付けられた黒猫はくつろいだ様子でそれを受け入れる。
22: ◆Rqkr/iCaBpzw[saga sage]
2015/08/10(月) 04:42:46.32 ID:yyMNkMTx0
「やっぱり、なんだか下に見られてる気がします」
「ふふ、そのうちなついてくれるわよ」
そう言って紬は黒猫の背中を撫でる。
23: ◆Rqkr/iCaBpzw[saga]
2015/08/10(月) 04:44:16.97 ID:yyMNkMTx0
つづく。
24:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 05:23:06.44 ID:QIzqK6SBO
期待してるわ
25:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 18:37:42.67 ID:/gUNsU/Oo
どんな結末になるのか気になるね
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