136:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:15:37.51 ID:mAIq3Puio
「じゃあやっぱり、あれは、さやかじゃなかったんだな」
わかっちゃいたけどさ、という佐倉杏子の声。
ええ、という巴マミの声も、どこか小さい。
137:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:16:20.79 ID:mAIq3Puio
ちょっと、と言いながら慌てて巴マミも来る。
私は座ったままの姿勢から、のろのろと佐倉杏子を見上げた。
逆光のせいで、その表情は見えなかった。
138:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:16:59.25 ID:mAIq3Puio
少しの時間が経って。
私は、ゆっくりと立ち上がった。
美樹さやかの手を、とったまま。
139:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:17:41.07 ID:mAIq3Puio
しばらく、佐倉杏子は返事をしなかった。
ちょっとしてから、わかった、とだけ返ってきた。
「ちょっと待って、暁美さん」代わりに、巴マミが引きとめてきた。
140:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:18:12.32 ID:mAIq3Puio
「ずるいよな、あいつ」
「そうね、ずるいわね」
141:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:19:08.54 ID:mAIq3Puio
「あなたとは、結局、喧嘩ばっかりだったわね」
142:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:19:41.96 ID:mAIq3Puio
「謝りたくても、あなたはすぐに」
143:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:20:09.46 ID:mAIq3Puio
「美樹さん、私、あなたのことが羨ましいです」
144:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:20:54.84 ID:mAIq3Puio
「だから、どうか」
145:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:22:30.10 ID:mAIq3Puio
◆
190Res/93.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。