過去ログ - ほむら「告別」
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161:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:48:41.75 ID:mAIq3Puio

 静かだった。
 とても久し振りに、何の音も声も無かった。

 視力の矯正に使っている魔力を、解いてみた。
以下略



162:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:49:37.04 ID:mAIq3Puio

 いたいなあ。
 そう言おうとして、言えなかった。

 じんじんと痛むおでこを抑えて、私は床の上で仰向けになった。
以下略



163:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:50:55.65 ID:mAIq3Puio


 ◆


以下略



164:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:52:00.91 ID:mAIq3Puio

 人の並ぶ列があった。
 私は少し悩んで、そのあとに続いた。

 列は式場の中央から、奥にかけて続いていた。
以下略



165:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:52:58.45 ID:mAIq3Puio

「ほむらちゃん、来てくれたのね」

 そして列の最前に居たのは、美樹さやかの母親だった。
 私はびくんと身体を震わせて、頭を下げた。
以下略



166:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:53:57.74 ID:mAIq3Puio

 美樹さやかの顔は、いつか見たままだった。
 少しだけ、目立たない程度の化粧を施されて。
 今すぐ起き上がっても不思議ではないくらいに、綺麗だった。

以下略



167:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:54:41.86 ID:mAIq3Puio

「よ」

 列を外れた私に、かけられる声があった。
 そちらを見たら、佐倉杏子がいた。
以下略



168:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:55:31.33 ID:mAIq3Puio

「人、多いね」

 何となく私と杏子は、会場の外に。
 まだ時間があるというのもそうだけれど。
以下略



169:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:56:27.09 ID:mAIq3Puio

「マミの奴も、もうすぐ来るってさ」

 そう言って杏子も、懐から携帯を取り出した。
 ちょっと珍しいなと思う。
以下略



170:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:57:40.67 ID:mAIq3Puio

 告別式の作法は、あまり知らなかった。
 私はただ式の間、ずっと考えていた。

 壇に飾られた遺影と、横たわる遺体。
以下略



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