15: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:25:10.47 ID:qmzFL8mx0
ひとまず、駅前の大きな通りに沿って歩く。
私の家はこの通りの先の方だから、方向は間違ってないんだけど。
「ええと、どこに行きましょう……?」
16: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:25:44.36 ID:qmzFL8mx0
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17: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:27:03.33 ID:qmzFL8mx0
公園に着いて、中に入る。
まだ下校の時間には少し早く、人通りは疎らだった。
「ほら、あれですよ。ここに来た理由」
18: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:27:31.66 ID:qmzFL8mx0
ちょうどお客さんは誰もいなくて、すぐに注文することができた。
「もう決まりましたか?」
19: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:28:05.73 ID:qmzFL8mx0
それほど待つこともなく私の分も受け取って、すぐ近くのベンチに座った。
鞄を脇に置いて、スプーンでアイスを少し掬う。
「お、これ美味いな。そっちは……言うまでもないか」
20: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:28:53.44 ID:qmzFL8mx0
「それもそうだ。俺の方はもう半分もないか……」
「プロデューサーさんが早いだけです」
21: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:29:44.54 ID:qmzFL8mx0
プロデューサーさんが戻ってくるまで、公園を眺めて過ごす。
少し前から吹き始めた風が枝を揺らしている。
空は遠くの方がオレンジに染まっていた。
秋は夕暮れから冷え込むのが早い。
22: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:31:08.38 ID:qmzFL8mx0
「一応大切に使えよ?」
「わかってます。ずいぶん古そうですけど、すっごく思い出がある品なんですか?」
23: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:31:46.57 ID:qmzFL8mx0
ふと空を見ると、ずいぶん日が落ちていた。
太陽がずいぶんオレンジに染まっていた。
ポケットからカメラを取り出して、一枚だけ空を写真に撮る。
24: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:32:16.86 ID:qmzFL8mx0
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25: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:32:52.01 ID:qmzFL8mx0
公園を出て、近くの川の堤防の上をプロデューサーさんから少し遅れて歩く。
もう辺りは一面夕焼けで染まっていた。
夕暮れは物悲しいけれど、そこも含めてこの景色を眺めながら歩くのが好きだ。
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