過去ログ - 提督「この世界にいらないもの?」
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20:名無しNIPPER[saga]
2015/07/27(月) 15:45:54.72 ID:NYc+OQMZ0
親友である時雨がどうもおかしいと夕立の異変に気付いたのは、提督の誕生パーティーに夕立が行かないと言ったときのことであった。瞳を輝かせて提督に何をプレゼントするかを悩み込み、飾り付けやケーキの準備、会場の確保に席の配置に思いめぐらすはずであるという時雨の予想は外れた。

時雨は急いで聞き直したが答えは変わらない。そこでようやく何かあることを悟った時雨は辛抱強く夕立の口を割ろうとした。その時期には幾らか夕立の独占欲もおさまっており聞き出すことができた。

時雨は夕立をこのままにしていてはいけないと思い。ほとんど命令じみて出席の約束を取り付けた。しかし、それは時雨の短慮であった。夕立は部屋に一日中引きこもるという生活を続けていたのだ。その当時の時雨は度重なる長期遠征のために夕立の生活状況を把握していなかったが故の短慮。

そんな夕立が他の艦娘たちで賑わうパーティーに参加するというのは、非常に肩身の狭い思いをする羽目になるということであった。自分は一日中上の空に過ごしてきたのに、任務をこなしてきた艦娘と肩を並べて提督を祝うことができるのだろうか。しかも、夕立は「不相応」にも提督のことを好いており、あわよくば恋人にという願いも持っているのだ!

時雨は夕立が全く笑っておらずかえって泣きそうな事態にあることに気づき、慌てて夕立を連れて部屋に戻った。時雨が考えていた以上に夕立は深刻な状況にあるのだと知った。

時雨はそんな夕立に無理をさせてしまったと責任を感じたので、提案をしてみた。今度提督に手料理を振舞ってみないかと。小さくてもいい何かに貢献したという事実が夕立には必要だと考えたからだ。


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