20:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:18:49.03 ID:sAy5zb9eO
海未のことを好きになって、お付き合いというものをして。
友達同士では感じない愛しさを、仲間としてでは思わない感情に気づいて。
21:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:19:53.30 ID:sAy5zb9eO
情事の終わった部屋の中はまだ熱かった。
二人して畳の上になにも身に付けないままで倒れ込む。
22:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:20:29.64 ID:sAy5zb9eO
「−−海未、」
23:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:21:25.88 ID:sAy5zb9eO
「卒業、おめでとう」
24:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:22:37.37 ID:sAy5zb9eO
「………そして、婚約、おめでとう」
25:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:23:48.86 ID:sAy5zb9eO
それを覆すことのできる力は私にはなくて、それから逃げるほどの勇気もなくて−−
26:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:24:32.90 ID:sAy5zb9eO
「しあわせに、なりなさいよ……っ、絶対、幸せになんないと、そうじゃないと、わたし、っ」
27:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:25:40.74 ID:sAy5zb9eO
掴んだ海未の手首からとくとくと心音が伝わってくる。
28:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:26:22.80 ID:sAy5zb9eO
このままで時を止めてしまいたい。
それが出来たらどんなによかっただろう。
29:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:27:34.56 ID:sAy5zb9eO
「……好き、だったわ」
30:名無しNIPPER[saga]
2015/07/30(木) 16:28:05.77 ID:sAy5zb9eO
きっと、この先一生掛かってもこれ以上の恋なんて出来ないだろう。
それは痛む胸が嫌というほどに証明していた。
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