10:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:13:14.29 ID:ljpOWTSAO
「しかしどうみても本物の一色に見えるな…プロのボッチであるオレの観察眼を欺くとはなんて変装技術だ」
「いいかげんに…」
「まさかおまえメタモンか!いやモシャス使って化けているのか!それともFF5のメタモルファかなんかで」
11:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:14:49.25 ID:ljpOWTSAO
「たしかに以前の私なら見向きもしませんでしたね…けど、それはあくまで以前の私、先輩の他の人にはない良さを知ってから、なんか葉山先輩の事が薄ペラく感じられて…」
(そうか…一色も気づいたのか)
(仮に一色と葉山が付き合ったとする。当然ハヤマスキーの女子達や一色にいい印象持ってなかった女子達は一色に対して嫌がらせをするだろう。
12:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:16:10.54 ID:ljpOWTSAO
「それに先輩はなんだかんだで優しいじゃないですか。目は腐っているけど高スペックだし、顔も整っているし」
「目が腐っているは余計だ」
どうやら本物とわかってもらえたようでホッとする一色。だが油断すればうやむやにされて終わってしまう。
13:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:17:26.18 ID:ljpOWTSAO
「おまえはオレに問題事を解消してもらったことで多少好感を持った。そして葉山のことで落ち込んでいたお前の近くにいたオレに少し優しくされ、普段から本音言っても距離とらず変わらぬ対応するオレは猫かぶらず接する相手だった。
つまりだおまえへのオレへの感情は恋ではなく楽だ」
「楽…?」
14:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:19:12.74 ID:ljpOWTSAO
「先輩のこと本当に好きですよ!!」
「だからそれはかん「勘違いなんかじゃありません!!」…」
「私が突発的に先輩を好きになったと思っているんですか!? それは違います。3ヶ月前、先輩が気になってきたころ自分でも勘違いかもと思ったことありましたが…それからさらに先輩と接しているうちに
15:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:20:48.10 ID:ljpOWTSAO
「ふふ…やっぱり先輩はなんだかんだいって優しいですよ。他の男だったら気にせず、とりあえず付き合っておこうとか考えるものなのに」
「…買い被りすぎだ。ただ、そんな器用なコミュ力がオレにないだけだ」
「ここで当たり前だと言わないそんな先輩のひねくれたとこも私は好きですよ♪」
16:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:23:46.90 ID:ljpOWTSAO
「おまえの気持ちはすごくうれしい…こんなこと言ってくれたのはおまえが初めてだ。おまえの言っていることが本当だというのは頭では理解できているんだが
過去の黒歴史やトラウマのせいで感情がついてこれていないんだ…まだオレの中で疑う気持ちが消しきれずにいる…頭の中がこんがらがって思考が働かない。
だからすまんが考えさせてくれ…心の整理とかちゃんとできてから返事を返す」
「あっ、まってください!先輩どこにいくんですか!?」
17:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:25:39.42 ID:ljpOWTSAO
「い、いし…ん!?」
八幡の目が驚きで見開く。
振り向いた瞬間自分の唇が防がれたからだ。
18:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:26:55.46 ID:ljpOWTSAO
「責任とってくださいね///この私がファーストキスあげたんですから……」
19:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:30:14.54 ID:ljpOWTSAO
強気なセリフとは裏腹にいろはの顔はトマトのように赤かった。
あまりの出来事に頭が働かない八幡はパクパクと金魚のように口を動かしていたが、やがて目を閉じ、フッと笑った。
そして目を開けいろはを見つめる。
その目はわずかに澄んでいた。
20:名無しNIPPER[sage]
2015/08/26(水) 22:32:36.34 ID:ljpOWTSAO
「オレ、今からできりだけがんばることにするわ」
「具体的にはどんなことを?」
「まずは苦手な数学を平均点とれるようにする」
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