過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:39:17.82 ID:VX5BVwsyo
「ねえねえ、牧瀬紅莉栖は脳科学者なんでしょ? だったらさ、記憶の取り戻し方とかも分かるんじゃない?」
ふうむ……確かにこいつは天才少女だが、そんなに容易なものではあるまい。
俺は声には出さず、心の中でそう呟いた。鈴羽の問に対する紅莉栖の答えは案の定、と言ったものだった。
以下略
46
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:40:36.58 ID:VX5BVwsyo
「頭を打って、ここはどこ、私は誰、という状況になるのは容易に想像できるが、ストレスによる記憶障害とは……いまいち想像できんな」
「人の心はそれだけ複雑ってことよ。強いストレスを与えるきっかけになった物事のみを忘れるケースだってあるんだから。そして心因性の健忘の場合、失われるのはエピソード記憶で、一般生活に必要な知識を忘れることはほぼない」
「つまり、食事をしたり、文字を書いたりということは問題なく行えるということか」
以下略
47
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:41:18.08 ID:VX5BVwsyo
「ま、その運命をねじ曲げるために、君たちについてきてもらったんだしね。期待してるよ2人共!」
紅莉栖の言葉に鈴羽が乗っかった。
「ああ、脳科学のプロフェッショナルが居るのは心強い」
以下略
48
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:42:21.37 ID:VX5BVwsyo
「……なぜだ? 3人も乗ったからか?」
「それはないと思う……このタイムマシンは1人用だけど、機内の酸素濃度はコンピュータによって21%前後に保たれるシステムが搭載されてるんだ。でも──」
鈴羽はゆっくりと、戸惑いの目をこちらに向け──
以下略
49
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:44:07.17 ID:VX5BVwsyo
「あ、後どれくらいで着く!」
「わ、分からない……ともかくマシンの出力を少しでも上げて──」
鈴羽がパネルを操作するが、すぐに顔色が変わる。顔を歪ませながら誰に言うでもなく呟いた。
以下略
50
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:45:04.05 ID:VX5BVwsyo
──ああ……息が苦しい。
機内の警告音が鳴り響いてどれくらい経っただろうか。数分とも、数十分とも取れる。あるいは数時間とも。恐怖の中で、俺の体感時間は完全に麻痺していた。俺も紅莉栖と同じように体を小さく丸め、顔を伏せていた。正しいかどうかは分からないが、その方が酸素の消費量も少ないと思ったのだ。しかし、いずれ限界は来る。それは思いの外早かったのかもしれない。
以下略
51
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:45:49.80 ID:VX5BVwsyo
…………。
なにを……。
なにをしているんだ……?
脳に酸素が回っていないのか全く考えが思い浮かばない。
以下略
52
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:46:55.58 ID:VX5BVwsyo
ご
め
ん
以下略
53
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/30(水) 15:47:51.07 ID:VX5BVwsyo
今日はここまで
54
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/09/30(水) 21:58:53.79 ID:opzLv4Eko
あつ
55
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/01(木) 16:09:08.97 ID:g0/EBSOFo
激しい雨粒が体を叩いていた。
──べ!
遠くで誰かの叫ぶ声が聞こえている気がする。
以下略
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