過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:29:39.52 ID:jH77HIQD0
「さあ、行こう。岡部倫太郎……」
「そうだな……。今頃、手紙を読んだまゆり達が大騒ぎのはずだ」
「……うん」
以下略
7
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:33:09.67 ID:jH77HIQDo
「……ホントに、いいんだね」
「……無論だ」
俺は足を踏み出す。未知なる世界へと──
以下略
8
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:35:14.57 ID:jH77HIQDo
「はぁ……呆れた」
再び大きく息を吐きだした紅莉栖が落胆の表情を浮かべた。
それも束の間、すぐに表情を引き締めて──
以下略
9
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:36:11.58 ID:jH77HIQDo
「あんたたち、1975年に跳んだとしてどうするつもり?」
「な、なんとかIBN5100を手にして……」
鈴羽が自信なさげに言った。
以下略
10
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:37:27.12 ID:jH77HIQDo
”過去に飛ばせるわけにはいかない”、紅莉栖の口から発せられたその言葉に、俺は頭がカーっと熱くなるのを感じる。気づけば声をあげて叫んでいた。
「だからと言って! このまま指を加えてまゆりが死ぬのを見ていろというのか!」
だってそうじゃないか。
以下略
11
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:38:36.24 ID:jH77HIQDo
「岡部倫太郎……」
「…………」
紅莉栖は目を見開き、驚きの表情を隠せないでいた。だがそれもすぐに伏し目がちに視線を落とし、後ろを向いて消え入るような声でつぶやいた。
以下略
12
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:39:59.13 ID:jH77HIQDo
「世界線の大きなズレ……俺たちにも予想はできない。しかしいかなる結果が待とうとも、少なくとも何もしないよりはずっとマシだ。……何もできず、都合のいい世界に逃げこむことだけは……もうしたくない」
俺は何度もループした2日間を、頭の中で思い浮かべた。
いつの間にか世界から色が失われていく感覚。自分の中でいくつもの声が聴こえる感覚。自分が自分じゃなくなる感覚。
トラックに轢かれそうになるダルを見殺しにしてしまおうかと考えたのは何度目のループだったか。
以下略
13
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:41:02.27 ID:jH77HIQDo
垂れた前髪が塞いで、紅莉栖の目元は見えない。しかし、その口から発せられた言葉は震えており、泣いているのが分かってしまった。
そうだ……こいつも戦っていたのだ。思えば俺が延々とタイムリープを繰り返すことができたのも紅莉栖のおかげだ。残される側の気持ちを考えることすらも、忘れてしまっていた。そんなことすらも、忘れてしまっていた。一言、相談すべきだったかもしれない。
だがもう、決めたんだ。俺はもう、逃げない──と。
「だったらさ……君も行く?」
以下略
14
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:42:45.21 ID:jH77HIQDo
「おい、2人とも……」
俺が口を挟むと2人の視線がじろりとこちらを貫いた。
「「何?」」
以下略
15
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:44:13.94 ID:jH77HIQDo
「だが、過去に変えることについても……難色を示していた……」
「……それは、過去を変える人間が、自分にとってだけ都合のいい未来にしようとするケースの話。今回はまゆりの命が掛かってる上、未来の世界が自由な議論もできないディストピアになるなんて聞かされたら、それを受け入れろ、なんて到底無理。どうにかして変えてやりたい、って思うもの」
「君も、必死に未来を変えようとしていたのかもね……。手段はともかくとして、SERNに頭脳を貸すという、言わば諸刃の剣を振りかざすという選択で、さ」
以下略
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