過去ログ - 森久保乃々「蘭子さんの手は綺麗ですね」神崎蘭子「う……また、そんなことを……」
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1: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 02:14:02.65 ID:F6XWKZ5Io



つまり、普通のやつです





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2: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 02:29:13.18 ID:F6XWKZ5I0
こんにちは、も、もりくぼです。森久保乃々です。

今日もあの手この手で仕事から逃げる方法を考えているんですけど……。

結局何も思い浮かばず、事務所に来るだけ来て、プロデューサーさんの机の下に居ます。
以下略



3: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 02:36:55.40 ID:F6XWKZ5I0
乃々「し、心臓が……止まるかと思ったんですけど」

P「何言ってるんだ?そんなことより、そろそろ仕事の時間だ。用意しとけよ森久保ォ」

いまのいままで、目の前のイスは無人だったはず。なのに、いつの間にかそこにはプロデューサーさんが座っていました。
以下略



4: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 02:42:27.47 ID:F6XWKZ5I0
P「あと、お前も午後からあるからな、いつまでもそうしてるなよ」

輝子「…………フ、フフフフフフヒヒ……わかってる、って……フヒヒ」

乃々「」(白目)
以下略



5: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 02:48:37.18 ID:F6XWKZ5I0
池袋晶葉という女性がこの事務所には居ます。

晶葉「いやー、遠隔転送装置上手くいってるみたいでよかったよー」

晶葉「データは全部取ってるから、暫くモニターお願いねー」
以下略



6: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 02:58:42.46 ID:F6XWKZ5I0
あまり近づきたくはない例の机ですが、結構目立つところにあるのでどうしても目が行きます。

仕事の予定を確認するために事務所へ立ち寄ったある日、ふと目をやると、机の下から腕が一本伸びているのを見つけました。

乃々「ひっ……」
以下略



7: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 03:00:42.86 ID:F6XWKZ5I0
あまり近づきたくはない例の机ですが、結構目立つところにあるのでどうしても目が行きます。

仕事の予定を確認するために事務所へ立ち寄ったある日、ふと目をやると、机の下から腕が一本伸びているのを見つけました。

乃々「ひっ……」
以下略



8: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 03:04:22.36 ID:F6XWKZ5I0
悲鳴も出ません。

腕がピ、ピ、ぴ…………ピクピク、動いています。

生きているかのように。
以下略



9: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 03:06:21.31 ID:F6XWKZ5I0
親指の向きからして右腕だと思いますが……、その手は意味ありげにピクピク動き続けています。

乃々「ん…………?」

意味がありげに動いていた、確かにそう、もりくぼは感じました。
以下略



10: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 03:12:45.82 ID:F6XWKZ5I0



事務所で一人、生腕を前にもりくぼは頭を抱えていました。

以下略



11: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 03:16:55.93 ID:F6XWKZ5I0
乃々「は い」

できるだけ、ゆっくり、はっきりと手のひらに文字を書きました。

その動作に生腕の手がびくっと動きます。
以下略



12: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 03:19:56.01 ID:F6XWKZ5I0

私の書いた文字を理解して、生腕は指で返事を返してくれました。

どうやら……上手くいったようです。

以下略



13: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 03:25:07.54 ID:F6XWKZ5I0
後から思えば、腕の持ち主が事務所のアイドルだったことは幸いでした。

いえ、腕を拾っている時点で幸いなんて一握もありえませんけど……。

外部の人、とりわけ外国人だった場合はもりくぼにはどうしようもなかったと思います。
以下略



14: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 03:33:11.13 ID:F6XWKZ5I0
それからしばらく、腕の持ち主が誰なのかウミガメのスープよろしくYes/Noパズルをした結果。



乃々「か ん ざ き ら ん こ ?」
以下略



15:名無しNIPPER[sage]
2015/10/03(土) 07:32:04.45 ID:VDzNtTxto
ホラーかよ!?


16:名無しNIPPER[sage]
2015/10/03(土) 07:43:16.50 ID:taCKyW4DO
吉良「譲ってもらえないか?」


17: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 11:16:54.92 ID:fNNl0AyN0
晶葉「おーい、乃々、乃々」

乃々「うむぅ……かえりたい……かえりたい」

晶葉「寝ながら一体どこに帰るっていうんだ……」
以下略



18: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 11:19:00.14 ID:fNNl0AyN0
晶葉「その腕がつまり、そういうことだな」

晶葉さんが言いました。

その腕……、とは私の腕ではなく、私の腕が抱きかかえている一つの生腕。
以下略



19: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 11:20:32.25 ID:fNNl0AyN0
乃々「こ、この腕を見ても、……あの、驚かないんですか」

晶葉「乃々、君が寝ている間に、大体の状況は把握した」

P「今日、あるタイミングから机の下の転送装置が使えなくなっていたんだ」
以下略



20: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 11:28:49.74 ID:fNNl0AyN0
私にも正直良くわかりませんでしたけど、現状がどういった状態なのかは、なんとなく、理解できました。

蘭子さんが撮影の仕事を終えた際に、装置を使って帰ろうとしたと同時に装置が不具合を起こしてストップして。

腕だけが事務所に生成されて、それをもりくぼが発見したということらしいです。
以下略



21: ◆4hFZjWI4fWw3[saga]
2015/10/03(土) 11:31:02.73 ID:fNNl0AyN0
P「森久保ォ……じゃあ、蘭子の世話、頼んだからなォ……」

晶葉「私は暫く装置の修復とバージョンアップに尽力することになるんだ、面倒を押し付けてすまない」

P「その腕は全身が生成し終わるまでは物質として不思議な状態になんやかんやあるらしくて、一定の状態を保ったままらしい」
以下略



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