過去ログ - 八幡「346プロダクションに入社した」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:29:14.30 ID:HJV8/nPs0
「お兄ちゃん。会社の人に迷惑かけないようにするんだよ」

両親が出払っているいつもの比企谷家の食卓。机に並ぶ目玉焼きやトーストをかじっていると、小町が唐突にそんなことを言ってきた。


以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:31:28.89 ID:HJV8/nPs0
「お兄ちゃんがアイドルのお世話をするわけでしょ?コミュ障のお兄ちゃんにできる仕事だとは思えないんだよねー」


確かにな。プロデューサーやマネージャーというと、アイドルとのコミュニケーション、信頼関係が大切な事柄となるのだろう。俺にはあまり向いていないことは確かだ。しかし。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:32:25.73 ID:HJV8/nPs0
「うし、忘れ物はないな?」

「もー、小町はもう子供じゃないんだよ?自分が社会人になったからって、ちょっと大人ぶりすぎー」


以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:35:31.54 ID:HJV8/nPs0
346プロダクションの事務所は、高層マンション丸ごと1つという、大変大規模なものである。その高さもさることながら、敷地面積もかなりのもの。駐車場も大きく、こうして車で通勤できるのも、その恩恵である。
フロントにて受付を済ませ、指定された階層へと向かう。そこが俺の、というより、事務員の作業スペースとなるわけだ。エレベーターの表示を見る限りでは、どうやらアイドルが使いそうなレッスンルームや各プロデューサーのデスク等は別階層にあるようで、アイドルたちとの接触は少ないのかもしれない。


「おはようございます」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:37:29.63 ID:HJV8/nPs0
あー、疲れた。パソコンとずっとにらめっこしてたせいか、肩は痛いし目はごろごろする。昼休みになったので解放されたが、あと4時間は確実に束縛されるのかと思うと嫌気がさす。初日からすでにバックレたいまである。そのうち残業とかも当たり前のように課されることになるだろうから、やっぱり俺みたいな根性なしは働くべきではないな、うん。なんてぼやいても仕方がないので、会社の敷地内にあるカフェに行ってみることにする。


「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりですかー?」

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:39:01.31 ID:HJV8/nPs0
「比企谷君、少しお時間いただけませんか?」

「はぁ…」


以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:39:52.22 ID:HJV8/nPs0
「前川みくにゃ!よろしくにゃん!」

「城ヶ崎莉嘉だよー!カリスマJCモデル目指してまーす!」

「赤城みりあです!いっぱいかわいいお洋服着るんだー」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:40:59.94 ID:HJV8/nPs0
新人アイドルたちの撮影は、どうやら概ね順調に進んでいるようだった。緊張の色も見え隠れするが、彼女たちの個性を存分にアピールできているということは感じられた。
しかし、3人だけ硬い。いや、厳密にいえば2人が硬くて1人は自由奔放すぎる。宣材にならなそうなポージングをとっていて、お前がセクシー路線で売るのはどうにも似合わない気がするぞ。カメラマンにも指摘を受けていて、結局時間をおいて撮り直すことに。


「なんか、上手くいってないみたいですね」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:42:31.65 ID:HJV8/nPs0

「ただいまー」

「お、社会人お帰りなさい」

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:43:28.09 ID:HJV8/nPs0

「…もしもし」

『おお、比企谷か。仕事はどんな感じだ?』

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/10/13(火) 05:44:31.22 ID:HJV8/nPs0
いろいろと他愛のない話をした。今年度の奉仕部は新入部員が1人だけ入ってきたこと、それが奉仕部時代に会った鶴見るみであることなど。ちなみに、あの奉仕部は生徒会長にもなった小町の影響か大変人気があり、現在では10名以上の部員を抱えているという。
しかし、この人もなかなか異動にならない。いったい何年総武高に居座り続けるつもりだろうか。
そういった話の中で上がってきたのは、意外にも俺の職場の話だった。

『あ、そうそう。私の高校時代の同級生が346でアイドルをしていてな。もし知り合うことがあればそいつも含めて3人で飲みに行かんか』
以下略



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