過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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413:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:53:55.68 ID:R7HNRDEQP

 気付けば、仁美は俯きながらスカートの端を握りしめていた。



以下略



414:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:56:17.15 ID:R7HNRDEQP

 2人の間に、しばしの沈黙が流れた。

 さやかは1つ深呼吸をしてから、静かに仁美に向き直った。

以下略



415:名無しNIPPER[saga]
2016/08/08(月) 23:59:18.50 ID:R7HNRDEQP

 さやかは腕を組んで、しばし考えに耽る。

 仁美は気づけば手のひらに爪が食い込むほどに、強く拳を握っていた。

以下略



416:名無しNIPPER[saga]
2016/08/09(火) 00:01:51.03 ID:zcjM/8iqP

 さやかがソウルジェムを握ると、それは左手の中指に指輪の様に収まった。



以下略



417:名無しNIPPER[saga]
2016/08/09(火) 00:04:26.64 ID:zcjM/8iqP

 仁美は押し黙っていた。

 なんだか気づかない内に、自分の知る親友が、遠く離れてしまったような気がした。

以下略



418:名無しNIPPER[saga]
2016/08/09(火) 00:06:17.15 ID:zcjM/8iqP

 もしかしたら、さやかは明日にでも消えてしまうのかもしれない。

 誰にもわからないまま、ドライアイスが溶けてなくなるように跡形もなく。

以下略



419:名無しNIPPER[saga]
2016/08/09(火) 00:09:52.48 ID:zcjM/8iqP

 仁美はさやかに何かを言いたかった。

 お礼でも別れでもなく、ただただ何か言葉を送りたかった。

以下略



420:名無しNIPPER[saga]
2016/08/09(火) 00:12:01.88 ID:zcjM/8iqP

――見滝原中学卒業式前日。

  風見野の佐倉聖学院にて。

以下略



421:名無しNIPPER[saga]
2016/08/09(火) 00:13:44.40 ID:zcjM/8iqP

 佐倉聖学院は某公益財団法人に吸収され、

 その事業の一端を移譲されるような形で機能していた。

以下略



422:名無しNIPPER[saga]
2016/08/09(火) 00:15:33.33 ID:zcjM/8iqP

 杏子はそわそわと目を泳がせながら。

 机に座り、ジュースのペットボトルを開ける。

以下略



423:名無しNIPPER[saga]
2016/08/09(火) 00:17:48.42 ID:zcjM/8iqP

 杏子は父のどこか諦めたような目を認めると、気まずそうに目線をペットボトルのラベルに落とした。



以下略



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