過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:04:26.64 ID:zcjM/8iqP
仁美は押し黙っていた。
なんだか気づかない内に、自分の知る親友が、遠く離れてしまったような気がした。
以下略
418
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:06:17.15 ID:zcjM/8iqP
もしかしたら、さやかは明日にでも消えてしまうのかもしれない。
誰にもわからないまま、ドライアイスが溶けてなくなるように跡形もなく。
以下略
419
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:09:52.48 ID:zcjM/8iqP
仁美はさやかに何かを言いたかった。
お礼でも別れでもなく、ただただ何か言葉を送りたかった。
以下略
420
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:12:01.88 ID:zcjM/8iqP
――見滝原中学卒業式前日。
風見野の佐倉聖学院にて。
以下略
421
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:13:44.40 ID:zcjM/8iqP
佐倉聖学院は某公益財団法人に吸収され、
その事業の一端を移譲されるような形で機能していた。
以下略
422
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:15:33.33 ID:zcjM/8iqP
杏子はそわそわと目を泳がせながら。
机に座り、ジュースのペットボトルを開ける。
以下略
423
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:17:48.42 ID:zcjM/8iqP
杏子は父のどこか諦めたような目を認めると、気まずそうに目線をペットボトルのラベルに落とした。
以下略
424
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:19:05.80 ID:zcjM/8iqP
杏子が振り返った時、佐倉神父は平伏していた。
彼は実の娘に三つ指をついて、深々と頭を下げていた。
以下略
425
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:20:39.69 ID:zcjM/8iqP
杏子「時々、夢を見るんだ」
以下略
426
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:22:15.67 ID:zcjM/8iqP
佐倉神父は頭を下げたまま、懺悔を続ける。
以下略
427
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/08/09(火) 00:24:22.30 ID:zcjM/8iqP
杏子はソウルジェムを指輪の形状にする。
左手の中指に、それは静かに収まった。
以下略
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