過去ログ - 【安達としまむら】みずいろはなび
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1: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 20:18:45.41 ID:VG1tHPTM0
ex14.vip2ch.com
↑の続編ぽいものです。
偽入間人間です。文章力は期待しないでください。
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2:名無しNIPPER[sage]
2015/11/09(月) 20:26:46.57 ID:VZpFVbbco
やったぜ
3: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 20:29:46.34 ID:VG1tHPTM0
暑い暑い夏休み。が、終わったはずなのにまだまだ暑い。
かき氷ののぼり旗はまだでてるし、うちの冷凍庫には凍らせるアイスがまだ何本も残っている。
これは詐欺だ。夏を休むなら、もうちょっと涼しくなるまで学校なんて来なくていいはずだ。
これを学校でビシッと言わないあたり、わたしは「おんけんは」なんだと思う。
うむ。いつか。
4: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 20:42:19.08 ID:VG1tHPTM0
―――
「久しぶり!しましま!」
5: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 20:47:56.13 ID:VG1tHPTM0
「でもさぁ、みーちゃんはプール、何回も行ったんだって」
「そりゃうらやましいねー」
「でねでね!みーちゃん、浩太と一緒にプール行ったんだってさ!」
6: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 20:55:27.92 ID:VG1tHPTM0
「そもそも、付き合うって、どういうことなんだろ・・・」
どこからか湧き上がる恥ずかしさで潰れそうになりながらも、震える手で会話を押し開く。
これはきっと、こんなことで恥ずかしがる自分が恥ずかしいという、複雑な気持ちなんだと思う。
7: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 21:04:42.11 ID:VG1tHPTM0
―――
「それで、お話って何ですか?」
わたしの都合知ったるかのようなタイミングの良さでひょっこり、通学路で合流したヤチーは、そのまま帰り道、家、廊下、部屋、とわたしの横をくっついてきてくれた。
8: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 21:11:42.80 ID:VG1tHPTM0
「じゃあ、それってどんなの?」
「やってみせましょうか?」
やってみせる?恋をやってみせるってどういうこと?やれるものなの?
9: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 21:19:07.44 ID:VG1tHPTM0
「それでヤチーは、恋がどういうものだか知ってるの?」
「えーと・・・ちょっとまってください」
10: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 21:25:10.24 ID:VG1tHPTM0
―――
恋とは何か。
それを探すのが、最近のわたしのマイブームです。
なんておおっぴらに言えるはずもなく、こっそり調べている。
11: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 21:32:40.77 ID:VG1tHPTM0
「そにゃっ、なっ、あれ、ちがっ」
「・・・」
頭はこんなにすっきりしてるのに、からだがひどくドーヨーしてまるでいうことを聞いてくれない。
12: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 21:38:23.34 ID:VG1tHPTM0
「友達・・・?友達のこと、好きになったの?」
「・・・」
「あ、あれ?おーい、聞いてるー?」
13: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 21:47:59.60 ID:VG1tHPTM0
―――
身近なものでも、知らないことっていっぱいあると思う。
たとえばこの、ねーちゃんがどこからか出してきた、鶴の模様が入った風流な花瓶。さっき見たススキが生けられている。というか刺してある。
何年か前まで使っていたけど、お母さんが花を生けるのがめんどくさくなって押入れにしまわれたとのことだ。あんたも見覚えあるでしょ、と言われても知らないものは知らない。
14: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 21:55:19.48 ID:VG1tHPTM0
「むー」
「まあまあ、そんなにむくれないで・・・」
15: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 22:01:58.93 ID:VG1tHPTM0
「今日のしょーさんは、きょどー不審ですねー。あっ、もしかしてニセモノですか?」
「あぅあ、うぅ、あぅ」
16: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 22:05:06.95 ID:VG1tHPTM0
わたしが変なのはわかってる。
「なんといいましょう・・・その、いつもよりかわいいです」
だからこれ以上、おかしくしないで。
17: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 22:11:10.78 ID:VG1tHPTM0
―――
「はぁ・・・」
疲れた。昼寝したい。そう言うとヤチーは案外あっさりとわたしを開放してくれた。
18: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 22:16:46.76 ID:VG1tHPTM0
「むむ?」
「じゃなくて、きっ」
「き?」
19: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 22:18:52.97 ID:VG1tHPTM0
「今までは良かったのに、なんで急にだめなんですか」
「それ、は」
考えて考えて、出た結論。
20: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 22:23:26.25 ID:VG1tHPTM0
「わかってくれて、良かった、よ」
「はい。じゃあわたしと恋人になってください。しょーさん」
「ごほっごほっ!」
21: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/11/09(月) 22:30:29.26 ID:VG1tHPTM0
「えーと、ごめん、さっきまでの、全部なし。とりけし。忘れて!」
「えー」
「今気づいたの。ヤチーとは、今までの関係で、これからも変わらずに居たいなーって」
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