892:名無しNIPPER[saga]
2016/03/19(土) 00:07:29.91 ID:7uTUbjIMo
「でも、でもね、わたしにとって遊馬くんは、普通の男の子だったんだよ。
家族思いで、大人みたいに家のことに責任感を持ってて、面倒見がよくて、勉強ができて、
周囲から一目置かれてて、気取ってなくて、ちょっとばかみたいにはしゃいだりして、
そんな、かっこいい、あこがれの人だったんだよ」
893:名無しNIPPER[saga]
2016/03/19(土) 00:15:25.05 ID:7uTUbjIMo
同じくらいの寂しさを抱えた人を、
似たような痛みを知っている人を、
人は好きになる。
894:名無しNIPPER[saga]
2016/03/19(土) 00:16:02.61 ID:7uTUbjIMo
包み込むように、寄る辺を求めるように。
これは夢だ、と、俺は思う。
夢だから。
895: ◆1t9LRTPWKRYF[saga]
2016/03/19(土) 00:16:45.79 ID:7uTUbjIMo
つづく
874-9 。。 → 。
878-3 腕 → 上
896:名無しNIPPER[sage]
2016/03/19(土) 05:36:23.49 ID:bz95pPJBO
乙
いい話だけどやっぱり墓穴掘ってるよなー
897:名無しNIPPER[sage]
2016/03/19(土) 17:27:59.08 ID:1jjqCKE7o
乙です
898:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:02:05.31 ID:GUkSZoj/o
◇
それからも、女たちの話は途切れなかった。
あちらにいったりこちらにいったりさまざまな変化をたどりながら、そのうち何の前触れもなくみんな話さなくなった。
899:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:02:37.12 ID:GUkSZoj/o
「タクミくん、大丈夫?」
そう訊いてきたのもちい姉だった。
900:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:03:25.25 ID:GUkSZoj/o
「ちい姉」
と、俺は声を出して彼女を呼んだ。
ちい姉は不思議そうな顔でこちらを振り向いて、「なに?」というふうに首をかしげた。
901:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:03:52.59 ID:GUkSZoj/o
「どうしてそんなことを訊くの?」
「……わからない」
902:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:04:22.27 ID:GUkSZoj/o
「解釈だよ」
と、ちい姉は言った。
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